2012年11月01日
SCJ-12-106
2012年11月1日
日本テキサス・インスツルメンツは、複数の10G/40G Ethernet規格のほか、1Gbps~10Gbpsの非標準データレートをサポートする、業界初の4チャネル内蔵XAUI/10GBASE-KRトランシーバを発表しました。新製品の『TLK10034』は、高い柔軟性を備えた物理レイヤ(PHY)シリアライザ/デシリアライザ(SerDes)で、1つのデバイスですべてのプロトコルのニーズに対応でき、プロトコルが異なるインターフェイスでも複数のデバイスを用意する必要がなくなります。『TLK10034』はサーバ、ストレージ、エンタープライズ・ネットワーキング機器のバックプレーン、銅ケーブル、SFP+光モジュールへのインターフェイス機能を提供します。製品の詳細およびサンプルのご注文については、http://www.tij.co.jp/tlk10034-pr-jp をご覧ください。
『TLK10034』 の主な特長
· 複数のプロトコルに柔軟に対応: 4つの双方向チャネルはそれぞれ10GBASE-KR、XAUI、1GBASE-KX、CPRI、OBSAI規格プロトコルをサポートしており、システム設計の際に最高の柔軟性を提供
· リンク性能を最適化: リンク・トレーニングによるシームレスなリンクの確立とトランスミッタ・プリエンファシス・レベルの最適化により、システムのBER(ビットエラーレート)を最小化
· 消費電力を削減: 消費電力は競合製品のチャネルあたり1Wに対し、825mW(代表値)
· シグナル・インテグリティ(信号の整合性)を向上: FEC(前方誤り訂正)機能により、シグナル・インテグリティ性能を管理し、6GHz時に挿入損失を最大29dBまで補正可能。これによりBERとシステム・マージンを向上
『TLK10034』を『LMK04906』 クロック・ジッタ・クリーナ/マルチプライヤと組み合わせて使用することにより、堅牢なデータリンクの構築が可能になります。
ツールとサポート
『TLK10034EVM』評価モジュール(EVM)を単価(参考価格)2,999ドルで、低速信号の評価向けの『TLK10034SMAEVM』 SMAブレークアウト・ドーターボードを、同1,499ドルで供給中です。デバイスの設定と試験管理のために『TLK10034EVM』向けのGUIソフトウェア・ツールをダウンロードできます。また、『TLK10034』のシグナル・インテグリティ検証のためにHSPICE とIBIS-AMI モデルも利用可能です。
供給、パッケージ、価格
『TLK10034』 は、19mm角の324ピンPBGAパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は45ドルです。
『TLK10034』の特性表
項目 |
TLK10034 |
シリアル・チャネル伝送レート |
0.5 ~ 10.3125 Gbps |
チャネルあたり消費電力(定格値) |
900 mW |
シリアル・チャネル数 |
4 |
パラレルバス幅 |
4ビット |
パラレル・インターフェイス |
CML |
シリアル・インターフェイス |
CML |
電源電圧 |
1.0 Vおよび、1.5 Vまたは1.8 Vの2電源 |
トランスミッタ差動出力振幅範囲 Vod |
0.165 Vp-p ~ 1.3 Vp-p |
ピン/パッケージ |
324FCBGA |
動作温度範囲 |
-40 ℃ ~ +85℃ |
1,000個受注時の単価(参考価格) |
45ドルより |
TIの 10G Ethernetトランシーバ製品 に関する情報はこちらからもご参照いただけます。
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