SCJ-12-097

2012年10月9日

日本テキサス・インスツルメンツは、PoE（パワー・オーバー・イーサネット）のPD（受電機器）の管理機能とDC/DCコントローラ機能を組み合せた2つのパワー・マネージメントICを発表しました。新製品の『TPS23751』 と『TPS23752』 は、広い負荷範囲にわたって高い電力変換効率を提供し、軽負荷時の変換効率を競合製品に比べ20%向上します。これらの製品はIPフォン、監視カメラ、ワイヤレス・アクセスポイントや、各種の産業用機器で使用されるIEEE 802.3at type 2（大電力）規格準拠のPoE受電機器向けに開発されました。製品の詳細とサンプルのご注文については、http://www.tij.co.jp/poe-pr-jp をご覧ください。

2つの新製品は、『TPS2378』 、『TPS2379』 などで構成されるTIのPDコントローラ・ファミリに新たに追加されたPoEソリューションです。『TPS2378』は IEEE 802.3 type 2 規格に準拠し、4ペア方式を使用してEthernet CAT-5ケーブル上で25.5W ～ 51Wの電力を供給する UPOE（ユニバーサルPoE）対応製品との相互動作性を提供します。『TPS2379』は外付けFETによる負荷制御回路の追加により、出力電力容量を50W～100Wに高めています。

『TPS23751』と『TPS23752』の主な特長

・ IEEE 802.3at type 2 に準拠: 最大25.5Wの電力をPoE負荷に供給（『TPS23751』『TPS23752』）

・ 高効率グリーン・モード動作: 軽負荷時に同期整流器をオフにし、可変周波数動作に移行。これにより、20%の負荷動作時に80%を超える変換効率を実現し、非常に軽い負荷から全負荷まで、高い効率を維持（『TPS23751』『TPS23752』）

・ 高集積シングルチップ・パッケージにより基板面積と部品点数を低減: 『TPS2378』のすべての特長と機能を備えているほか、入力電圧を3.3V、5Vまたは12Vに変換するDC/DCコントローラも内蔵（『TPS23751』『TPS23752』）

・ ディープ・スリープ機能により消費電力を節減: ディープ・スリープ・モードにより、コンバータの動作停止後もパワー・シグネチャ生成を継続し、消費電力を最小化（『TPS23752』）

ツールとサポート

各製品の評価と製品設計の迅速化に役立つ評価モジュール（EVM）とアプリケーションノート「Implementing a 60-W, End-to-End PoE System 」を用意しています。評価モジュールの詳細、ご注文については、以下のリンクをご覧ください。

·         TPS23751 EVM

·         TPS23752 EVM

·         TPS2378 EVM

·         TPS2379 EVM

パッケージ、価格および供給について

新しい大電力PoEコントローラとDC/DCコントローラ内蔵PoEパワー・マネージメント・ソリューション はサンプル供給中です。各製品のパッケージと1,000個受注時の単価（参考価格）は次の通りです：

·         『TPS23751』 : 16ピンTSSOP、1.50ドル

·         『TPS23752』 : 20ピンTSSOP、1.50ドル

·         『TPS2378』 : 8ピンSOPowerPAD、1.00ドル

·         『TPS2379』 : 8ピンSOPowerPAD、1.00 ドル

『TPS23751』ほかの特性表

TIのPoE製品ラインアップに関する情報はこちらからも参照できます。

· TIの包括的な PoEソリューション

· 電源IC セレクション・ガイド（PDF 7.4MB） のダウンロード

· TIの PowerLab リファレンス・デザイン集

※PowerLabはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。