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日本TI、Wi-Fiでモバイル機器からスクリーンへ セキュア・デジタル・コンテンツのストリーミングを提供する エンド・ツー・エンドMiracastソリューションを発表

TI OMAPプラットフォーム、DaVinciビデオ・プロセッサおよび WiLinkコネクティビティ・ソリューションが最適なMiracastシステムを供給

2012年10月01日

SCJ-12-093

2012年10月1日

日本テキサス・インスツルメンツは、モバイル機器から、より大きなスクリーンを持つディスプレイへ、メディア、ゲーム、 写真などのデジタル・コンテンツのストリーミングを実現するエンド・ツー・エンドMiracast™システムを発表しました。これらは信号源(ソース)お よびディスプレイ(シンク)の各ソリューションで構成されており、TI OMAP™プラットフォーム、DaVinci™ビデオ・プロセッサおよびWiLink™コネクティビティ・ファミリにより、セキュアなWi-Fi接続上で クラス最高のビデオ品質と低レイテンシを提供します。TI Miracastソリューションは、Wi-Fi CERTIFIED Miracast™機器で通信するために必要なMiracast認証のための試験環境(テストベッド)で互換性を検証済みです。この最適化されたエンド・ ツー・エンドMiracastシステムは、TIプロセッサの負荷軽減機能および内蔵アクセラレータのほか、WiLinkソリューションによるレート・アダ プションならびに省電力アルゴリズムを活用しています。加えてTIは顧客各社のMiracast認証と最終製品市場投入時間の短縮を支援します。

TIのワイヤレス・コネクティビティ・ソリューションズ担当マーケティング責任者のラム・マキネス(Ram Machness)は次のように述べています。「ストレージおよびエンターテインメントと、モバイル機器のつながりが深くなるにつれて、より大きなスク リーン上でビデオ、写真、ゲームその他のデジタル・コンテンツを共有する簡単なワイヤレスでの接続手段を求められるようになりました。TIの Miracastのソースおよびディスプレイ・ソリューションは、今求められる機能を実現していると同時に、より高機能な使用方法を実現できる拡張性も提 供します」

TI Miracastソース・ソリューション

2012年6月に発表 (英語)されたTI Miracastソース・ソリューションは、M-Shield™コンテンツ・セキュリティ、スマート・マルチコアOMAPプラットフォームの高性能と低消費電力機能、そして、802.11 a/b/g/n、Bluetooth® v4.0およびGPSをサポートし消費電力が最適化されたWiLinkソリューションを活用しています。これらにより、高い信頼性を保ちながらDRM保護 付きおよび保護なしの各コンテンツをモバイル機器からフル1080pのHD(高品位)解像度で表示できます。最新では、OMAP 4プロセッサとWiLink 6.0・WiLink 7.0コネクティビティ・ソリューションをベースにしており、より高性能を目指しOMAP 5プラットフォームとWiLink 8.0ファミリへ移行も予定しています。

TI Miracastディスプレイ・ソリューション

TI Miracastの新製品は、DaVinciビデオ・プロセッサとWiLinkコネク ティビティ製品によるディスプレイ・ソリューションであり、Miracastディスプレイ機能の追加を容易にし、テレビ、モニタなどホーム・エンターテイ ンメント装置への組込みに最適です。USB電源で動作可能で、ゲームなどのアプリケーションに必要な低レイテンシを提供するほか、ユーザー入力バック・ チャネル(UIBC)をはじめとしたオプション機能も提供します。HDMIへの1080p 60fpsの出力および3Dビデオ・レンダリングが可能でありBlu-rayおよび3Dムービーのコンテンツも表示できます。さらに複数の入力ソースの同 時接続をサポートすることから、複数のモバイル機器によるマルチプレーヤーのゲームを1台の大きなスクリーンでプレイできるようになります。

Miracastディスプレイ製品は、DaVinciプロセッサおよびWiLink 6.0コンボ・コネクティビティ製品をベースにしています。そのまま製品化可能でありながら機能追加の柔軟性を備えており、顧客各社においてより特徴を 持った最終製品を市場投入するまでの時間を短縮できます。また、特定のAndroid対応アプリケーション向けに、OMAPプラットフォームおよび WiLinkコンボ・コネクティビティ・ファミリーを使用したMiracastディスプレイ・ソリューションも提供しています。

強化された機能群で、デジタル・コンテンツを共有

TI Miracastのソースおよびディスプレイ・ソリューションは、標準機能とソース処 理軽減する独自機能群により高いユーザー体験を提供するとともに、エンド・ツー・エンドで品質およびレイテンシを向上します。これらのソリューションは、 モバイル機器の画面をリモート・ディスプレイと共有できるクローニング・モードや、モバイル機器をインターネットブラウズやメール、その他のタスクを使い ながら、バックグラウンドでインターネット・コンテンツおよびビデオをワイヤレスでストリーミングできる、シネマ・モードもサポートします。

ソースおよびディスプレイの両ソリューションはWiLink 8.0ファミリへの移行によ り、高い統合性および拡張性が可能になります。WiLink 8.0ファミリは、業界初のNFC(Near Field Communication)コントローラとBluetooth v.4.0、GNSSおよび802.11 a/b/g/nのコネクティビティが統合されており、また2x2 MIMOまたはSISO 40MHzを使用することにより、すべてのWi-Fiスループット範囲をサポートできるようになりました。そのため、より高いスループットおよび簡素で迅 速なNFCペアリングによって、ユーザーがコンテンツを共有するための手順をより容易にします。

供給および認証について

TI Miracastソリューションは、大量生産のOEM・ODM各社向け製品です。個々のソリューションは、TI Miracastシステムの一部として、Miracast 認証の要件を満たすよう設計されています。

TI Miracastソリューションに関する情報はこちらからも参照できます。

TI OMAPプラットフォーム: http://www.tij.co.jp/omap

TI DaVinciビデオ・プロセッサ製品: http://www.tij.co.jp/davincirmd

TI WiLinkソリューション(英語): http://www.ti.com/wilink8

※OMAP、DaVinciおよびWiLinkはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。