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日本TI、マルチセルと複数の極板材料のリチウム電池をサポートする、初の電池残量計測ICを発表

Impedance Track 電池残量計測テクノロジーを内蔵した革新的な電力回路が、Li-IonおよびLiFePO4の各二次電池をサポート

2012年07月04日

SCJ-12-068

7月4日

日本テキサス・インスツルメンツは、特許取得済みのImpedance TrackTM電池容量計測テクノロジーを搭載し、マルチセル構成および複数の電池内部の電気化学反応をサポートする新しい電池管理・残量計測ICファミリー初の製品として、『bq34z100』を発表しました。この電源管理ICは、リチウム・イオン(Li-Ion)およびリチウムリン酸鉄(LiFePO4)による電気化学反応および、2セルから16セル構成と、広範囲の電池パックをサポートすることから、医療用エレクトロニクス機器、電動工具、電動自転車および無停電電源(UPS)をはじめとした、二次電池を使用する各種アプリケーションにおいて、製品の動作時間の延長に役立ちます。TIは、2012年内に鉛、ニッケル-カドミウム(NiCd)およびニッケル水素(NiMH)などの二次電池をサポートする残量計測ICの新製品を発表する予定です。製品に関する情報、EVM(評価モジュール)およびサンプルのご注文は、http://www.tij.co.jp/bq34z100-pr-jp をご参照ください。

 

業界最高の精度の残量計測機能を提供
現在、マルチセルのリチウム電池を使用する産業用および医療用のポータブル機器の設計において、電池残量をより高精度に計測する手法が求められています。『bq34z100』残量計測ICは、充電電圧の計測、電池の諸特性および性質を用いて電池の内部状態を判断し、その寿命期間全体に渡って、最高94%の精度で電池容量の計測を実現するImpedance Trackテクノロジーを活用しています。また、『bq34z100』は直列接続されるセル個数の影響を受けず、外付けの電圧変換回路が不要であることから、より少ない消費電力を提供します。

bq34z100』の主な特長と利点

  • 業界で初めて、マルチセル構成およびLi-IonとLiFePO4の両方の電気化学反応の二次電池をサポート。今後の製品では鉛、NiCdおよびNiMHの各二次電池をサポート
  • 特許取得済みのImpedance Trackテクノロジーを搭載、高精度の電池残量計測機能を提供
  • 製品設計の迅速化に役立つbq34z100EVM 評価モジュールソフトウェアおよびMathCAD chemistry selection tool を供給

価格および供給について
複数の種類のリチウム電池をサポートする『bq34z100』電池残量計測ICは、5mm×6mmの14ピンTSSOPパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.10ドルです。また鉛電池向けの電池残量計測ICである『bq34z110』は2012年第3四半期に発表の予定です。NiCdおよびNiMH電池向けの残量計測IC製品は2012年後半に発表の予定です。

bq34z100』の特性表

項目

bq34z100

計測可能な直列セル数

1~16

電池容量

800 ~ 320,000 mAh

通信インターフェイス

I2C、HDQ

容量表示

LED

使用形態

電池パック

ピン/パッケージ

14ピンTSSOP

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +85 ℃

1,000個受注時の単価

 (参考価格)

2.10 ドルより


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