2012年05月24日
SCJ-12-056
5月24日
日本テキサス・インスツルメンツは、ウルトラ・ロー・パワー(ULP)アプリケーションの実現を支援する、ULP Advisorソフトウェア・コード解析ツールを発表しました。開発各社は『MSP430』マイコンと新しいツールを使用することにより、最も高いエネルギー効率の超低消費電力アプリケーションを開発でき、また設計期間を大幅に短縮することが可能です。『MSP430』マイコンを熟知した技術者により開発されたULP Advisorツールは、業界初の消費電力最適化のためのティーチング・ツールであり、数十年に渡り蓄積された『MSP430』マイコンの消費電力削減のノウハウをすべて提供します。ULP Advisorは静的
コード・アナライザを内蔵しており、ソフトウェア・コードの改善点を特定し、ヒントと手法を表示します。そのため、開発各社は簡単に省電力を実現し、究極の低消費電力アプリケーションを開発できます。この実践的なティーチング・ツールは、『MSP430』マイコン搭載のプロジェクトに必須の開発ツールであり、単に開発中のコードを最適化して製品の電池動作時間を延長するだけでなく、将来に渡り、活用できる超低消費電力のための手法を提供します。
TIの『MSP430』マイコン部門総責任者のエマニュエル・サンビュイ(Emmanuel Sambuis)は次のように述べています。「最高の電力効率を手に入れるには、業界で最も低消費電力の『MSP430』マイコンの新プラットフォーム「Wolverine(ウルヴァリン)」をはじめとしたマイコン製品を単に使用するだけでなく、最高の電力効率を実現するソフトウェアも大切だと考えています。ULP Advisorコード解析ツールをはじめとした、充実したTIのソフトウェア製品群は、非常に重要な開発要素の一つです。」
ULP Advisorソフトウェア・コード解析ツールの特長と利点
価格および供給について
現在、ULP Advisorソフトウェアは供給中で、最新版のCode Composer Studio IDE version 5.2に組込まれおり、無償でダウンロードできます。ULP Advisorツールは、Code Composer Studio IDE v.5に統合されたGraceTMグラフィカル・ペリフェラル設定ソフトウェアおよび、MSP430Wareをはじめとした、充実した『MSP430』マイコン・ソフトウェアツール群に
追加されます。また、IAR社製 統合開発環境 IAR Embedded Workbenchからもダウンロードできます。オープンソースのMSPGCCをはじめとしたその他のコンパイラおよび統合開発環境をサポートするスタンドアロン・バージョンも供給予定です。
製品に関する詳細は以下からも参照できます。
TIのマイコンおよびソフトウェアの幅広いポートフォリオ
TIでは、汎用の『MSP430TM』超低消費電力およびバリューライン・マイコンから、Stellaris Cortex-M 32ビット・マイコン、さらに『C2000』ハイスピード・マイコン、HerculesTM
セーフティ・マイコンまで、包括的なマイコン・ソリューションを供給しています。またそれらの製品を補完するTIの統合的なソフトウェア、ハードウェア開発ツール群、強力なパートナー製品、および技術サポートが、お客様の製品開発期間の短縮を支援します。
※ MSP430、ULP Advisor、GraceおよびCode Composer StudioはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。