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ニュースリリース

日本TI、業界初の定電力レギュレーション機能内蔵LEDコントローラ製品を発表

2012年05月15日

スムーズでちらつきのない調光を提供する、位相調光機能内蔵のLEDドライバ

SCJ-12-053

2012年5月15日

日本テキサス・インスツルメンツは、定電力レギュレーション機能内蔵の新しいLEDコントローラ製品として、『LM3447』を発表しました。この新製品は、調光検出、位相角調光デコーダおよび、調整が可能なホールド電流回路などを内蔵したAC/DC LEDドライバであり、A19、E26/27およびPAR30/38などの各サイズのLED電球のほか、既存の白熱電球の置換えをはじめとした各種のオフライン、絶縁型の照明アプリケーションにおいて、スムーズでちらつきのない調光を提供します。製品に関する情報、サンプルおよび評価モジュールのご注文は、http://www.tij.co.jp/lm3447-pr-jp をご参照ください。

従来のLEDドライバ製品では、定電流制御機能を使い、LEDの順方向電流の正確なレギュレーションを実現し、同一電球内の個々のLEDで均一な光出力(照度)を実現していました。しかしLEDに電流を流すとLEDの接合部温度が上昇し、このために順方向電圧の減少および、効率の低下が発生しました。一方、定電力レギュレーション機能を備えた『LM3447』は、温度変化によるLEDの順方向電圧の低下をLED電流の増加によって打ち消すことで、LED電力を一定に保ちます。この結果、LED照明器具で想定される動作温度範囲において、最大10%の効率の向上を実現します。

『LM3447』は、業界初の位相調光機能内蔵、定電流制御のLEDドライバである旧ナショナル セミコンダクター社製品『LM3445』および、調光機能なしのアプリケーション向け1次側レギュレータである『TPS92310』をはじめとした、TIのオフラインLED照明コントローラ製品ポートフォリオに追加されます。TIの照明向け製品に関する情報は、 http://www.tij.co.jp/lighting-pr-jpをご参照ください。

LM3447』の主な特長と利点

  • 位相角調光デコーダおよび調光検出回路を集積していることから、設計の簡素化および最高の効率を実現
  • リーディングエッジ(トライアック) およびトレーリングエッジによる調光制御器と共に動作するAC/DC PFC(力率補正)コントローラ
  • 1次側制御により、フォトカプラなしで絶縁型の照明設計をサポート
  • 定電力LEDロード・レギュレーションが、LEDの接合部の温度変化を補償することで、LEDアレイの効率を向上
  • バレー・スイッチング機能付きの、固定周波数の不連続導通モードのフライバック・トポロジが、EMIフィルタの設計を簡素化
  • 0.9を超える力率補正により、すべての電気規則要件に適合
  • 温度フォールドバック機能によって、LEDアレイの過熱保護機能が起動中の場合でも、低めの照明出力を提供
  • LEDの開放および短絡保護ならびに、ドライバICの過熱シャットダウンなどの保護機能が、ランプの故障状態において制御回路の故障を防止

供給および価格について

『LM3447』は量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。14ピンの TSSOPパッケージで提供され、1,000個受注時の単価(参考価格)は1.15ドルです。

LM3447』および『LM3445の特性表

 項目

LM3447

LM3445

制御トポロジ

定電力フライバック

降圧型、フライバック

ピン/パッケージ

14TSSOP

10VSSOP, 14SOIC

PFC (力率補正)機能

アクティブ

パッシブ

過熱保護

内蔵

内蔵

動作温度範囲

-40 ℃~+125 ℃

-40 ℃~+125 ℃

UVLOスレッシュホールド On/Off

10.5 V / 7.5 V

7.4 V / 6.4 V

1,000個受注時の単価
(参考価格)

1.15 ドル

1.10 ドル

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

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