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日本TI、スイッチング電源向けにコンパクトで高速動作のシングルチャネル・ゲート・ドライバ製品を発表

2012年05月08日

SCJ-12-052

2012年5月8日

日本テキサス・インスツルメンツは、業界をリードする動作速度および、MOSFETやIGBTなどの電力制御デバイスならびに、GaN(窒化ガリウム)をはじめとした広いバンドギャップを持つ電力用半導体デバイスのスイッチング損失を最小にする、高い電流ドライブ能力を備えた、初の4A/8Aおよび4A/4Aのローサイド(低圧側)用のシングルチャネル・ゲート・ドライバ製品を発表しました。新製品の『UCC27511』および『UCC27517』の各ドライバ製品は、TIの新しい『UCC2751x』ファミリーの製品であり、バイポーラ接合トランジスタを使用したディスクリート構成のゲート駆動回路よりも高性能な代替製品として、オフラインの絶縁型電源、通信モジュール、空調システム、UPSおよびポータブル電動工具などの各種アプリケーションにおいて、電力効率、信頼性および電力密度を大幅に向上します。製品の詳細情報およびサンプルのご注文は、http://www.tij.co.jp/ucc27511-prjpをご覧ください。

UCC27511』および『UCC27517』の主な技術的な特長

  • 高い電流駆動能力が信頼性を向上: 『UCC27511』は最大4Aのソース電流および8Aのシンク電流駆動能力をサポート、『UCC27517』は最大4Aのソースおよび4Aのシンク・ピーク電流パルスをサポート
  • 業界最高速のスイッチング速度: 両方のドライバ製品は、13ns(代表値)の伝搬遅延時間および、9ns/7ns(代表値)の立ち上がりおよび立ち下がり時間を提供、非常に低いパルス歪みを提供
  • 最小のスイッチング損失: 『UCC27511』は0.375Ω、『UCC27517』は0.5Ωのプルダウン抵抗を提供することから、電力スイッチ・デバイスがミラー効果によるゲート-ソース電圧のミラープラトーを遷移する際のスイッチング損失を最小化するとともに、ターンオン時のミラー効果への耐久性を向上
  • 設計の柔軟性: 4.8V~18Vの動作電圧範囲をサポート、電気パラメータは-40℃~140℃の広い温度範囲で規定。最大入力電圧はVDDと独立していることから、バイアス電源回路を簡素化

供給および価格について

 『UCC27511』は6ピンSOT-23パッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.60ドルです。『UCC27517』は5ピンSOT-23パッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.49ドルです。TIでは、2012年第2四半期に、3mm角の6ピンWSONパッケージおよび、異なるCMOS入力スレッショルド電圧のシングルチャネル・ゲート・ドライバの追加を発表する予定です。

新製品の『UCC27xxx』ドライバ製品は、『UCC28250』、『UCC28950』、『LM5045』、『LM5046』および『LM5035』をはじめとしたTIが業界をリードするPWMコントローラ製品を補完します。

TIのMOSFETゲート・ドライバ製品および電源コントローラ製品に関する情報は以下からも参照できます。

UCC27511』および『UCC27517の特性表

 項目

UCC27511

UCC27517

出力数

1

1

ドライバ構成

反転、非反転

反転、非反転

電源電圧範囲 Vcc

4.5 V ~ 18 V

4.5 V ~ 18 V

ピーク出力電流 Ipeak

8 A

4 A

立ち上がり時間

9 ns

9 ns

立ち上がり時間

7 ns

7 ns

伝搬遅延時間

12 ns

12 ns

入力スレッシュ

ホールド

TTL

TTL

動作温度範囲

-40 ℃~+140 ℃

-40 ℃~+140 ℃

ピン/パッケージ

6SOT-23

5SOT-23

1,000個受注時の単価(参考価格)

0.60 ドル

0.49 ドル

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。