サンプルおよび注文カート | 2012年04月20日
SCJ-12-047
2012年4月20日
日本テキサス・インスツルメンツは、業界で初めて、マルチコアDSP（デジタル・シグナル・プロセッサ）上にリアルタイムJPEG 2000 HD（高品位）コーデックを実装したと発表しました。TI『TMS320C6678』マルチコアDSPを4個使用するJPEG 2000コーデックは、TIのデザイン・ネットワーク・メンバーであるAdvantechの『DSPC-8681E』ハーフレングスPCI expressカードで動作し、放送およびデジタル・シネマをはじめとした、高い処理能力および電力効率を必要とする機器に最適です。JPEG 2000は、前バージョンと比較して、柔軟性および性能を大幅に向上する画像圧縮コーデックです。本製品に関する情報は、http://www.tij.co.jp/dsp-mc-jpeg2000-pr-lp-jpから参照できます。
TI『C6678』DSPを4個使用したリアルタイム処理JPEG 2000コーデックを搭載し、かつ低コストのAdvantech『DSPC-8681E』ビデオ・エンジンは、2K/4Kの解像度のビデオ・エンコード/デコード処理を54Wという究極の低消費電力でサポートします。TI『C6678』DSPは完全にソフトウェアに基づき動作することから、FPGAを使用する場合と異なり複数のコーデックおよびパラメータ群をDSP上で切れ目なく切換えできます。この新しいソリューションが持つ柔軟性によって、放送およびデジタル・シネマ関連機器の開発各社は、これまでになく迅速かつ簡単に各種のアプリケーションを設計でき、開発コストを50%削減できます。
Advantech DSPソリューションズ・ディレクターであるデビッド・リン氏（David Lin）は次のように述べています。「TIが当社のPCIeベースのビデオ・エンジンに新型コーデックを実装したことで、装置メーカー各社はソフトウェアによるビデオ処理方式がもたらす真の柔軟性を活用できます。このことで、現在の最先端のハードウェアを展開しながら、製品寿命をソフトウェアによって大幅に延長できるようになり、TOC(総所有コスト)を削減するとともに、将来まで使い続けられるソリューション群を顧客に提供できます」
TI『C6678』マルチメディア・ソリューションは、リアルタイム JPEG 2000コーデックをはじめとした幅広いビデオ・コーデック群を含んでおり、これらはTIのウェブサイトでアクセス可能になる予定であることから、各社の製品開発がさらに容易になります。TIのビデオ・コーデックには、H.264、H.263、MPEG4、MPEG2、JPEG、VC1、Soren Sparkのエンコーダ群およびデコーダ群も含まれます。また同様にAVC IntraおよびH.265をはじめとしたそのほかの『C6678』DSP製品向けコーデックも予定しています。
また、TI『C6678』マルチメディア・ソリューションはビデオ監視、医療用およびミッション・クリティカル業界の各種アプリケーションにも最適です。
供給について
TI JPEG 2000 HDコーデックは、2012年6月より、TIのサイトから無償でダウンロード可能となる予定です。新製品の『DSPC-8681E』ハーフレングスPCI expressカードの詳細についてはAdvantechのサイトをご参照ください。
製品に関する情報は以下のサイトから参照できます。
TI KeyStoneマルチコア アーキテクチャについて
TI KeyStoneマルチコア アーキテクチャは、真のマルチコアへの技術革新を実現したプラットフォームであり、堅牢で高性能かつ低消費電力のマルチコア デバイス群で構成されています。飛躍的な性能を持つKeyStoneアーキテクチャは、現在の『TMS320C66x』DSP製品より採用されています。KeyStoneは、他のあらゆるマルチコア アーキテクチャとは異なり、マルチコアを構成する各コアの処理性能を最大限に発揮させることができます。KeyStoneアーキテクチャを採用している製品は、ワイヤレス基地局、ミッション・クリティカル、テストおよびオートメーション、医療用イメージングおよびハイエンドのコンピューティングをはじめとした高性能市場向けに最適化されています。
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