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日本TI、家電のデジタル・モーター制御向け 32ビット・マイコン『C2000』Piccoloの低価格新製品を発表

2012年04月19日

SCJ-12-044
2012年4月19日

日本テキサス・インスツルメンツは、32ビットのハイスピード・マイコン『C2000TM』PiccoloTMシリーズの新製品として、4品種からなる『TMS320F2802x0』マイコン・ファミリを発表しました。これらの新製品は、従来の『C2000』Piccoloシリーズの『TMS320F2802x』ファミリとピン互換であり、32ビットの高性能C28x CPUコア、および、拡張パルス幅モジュレータ(ePWM)や高速12ビット A/D コンバータなどの豊富なペリフェラルを搭載しながら、低価格を実現しました。

『C2000』シリーズは、その高性能のCPUコアとペリフェラルによって、産業用デジタル・モーター制御、太陽光発電をはじめとする再生エネルギーや電気自動車でのデジタル電源制御、LED照明などの分野で高く評価されており、高効率、高精度で信頼性の高いデジタル制御システムに数多く採用されています。

 従来の低価格帯の家電向けマイコンの多くは、搭載するアナログ・ペリフェラルの性能やCPUの処理速度が低く、実現可能なアプリケーションに制約がありました。一方、『C2000』マイコンの高度なデジタル制御をより広いアプリケーションで活用するために、より低価格な品種の拡充が期待されていました。お客様はこの新しい4品種を使用することにより、白物家電でのモーター制御や電源制御において、より高度なデジタル信号処理を低価格で実現することができます。

 新製品4品種は現在量産出荷を開始しており、1,000個受注時の参考価格は1.50ドルより設定されています。評価及び開発には、低価格で手軽なUSB評価ツール『F28027 ControlSTICK』(型名『TMDS28027USB』)をはじめとして、従来の『C2000』Piccoloシリーズ向けの開発キットを使用可能です。

 C2000Piccolo 新製品の概要と特長

  • 『TMS320F280270』、『TMS320F280260』、『TMS320F280230』、『TMS320F280220』の4品種を新たに追加
  • 40MHzもしくは50MHzの32ビット高性能C28x CPUコアを搭載
  • 低価格(参考価格1.50ドル、1,000個受注時)を実現。各種のオンチップ・アナログ・ペリフェラルにより更なるシステム・コストを低減可能
  • 32Kバイトもしくは16KバイトのフラッシュROMと8Kバイトもしくは4Kバイトの RAMを内蔵
  • 6 チャネルのPWM出力および、多様な設定が可能な拡張パルス幅モジュレータ(ePWM)
  • 12ビット高速(1MSPSまたは1.25MSPS)A/Dコンバータ を搭載
  • キャプチャ入力、または、PWM出力として使用可能な拡張キャプチャ・モジュール (eCAP)を搭載
  • SPI、SCI、I2Cを各1ポート搭載
  • 38 ピンTSSOPおよび48ピンQFPの2種類のパッケージで提供

C2000Piccoloマイコンの開発を簡素化するツール群およびソフトウェア
TIは、迅速な開発を支援するため、多彩なオープンソース・ソフトウェアおよびツール群を供給しています。キットに関する情報は『C2000』マイコン・シリーズと同様に、『controlSUITETM』ソフトウェアから参照できます。『controlSUITE』は、『C2000』マイコンの関連情報をまとめたポータル・アプリケーションで、これを利用することで各種アルゴリズム・ライブラリおよび、各キットに必要なすべてのツール群および資料を迅速に入手できます。

 製品に関する情報はこちらからも参照できます。

TIのマイコンおよびソフトウェアの幅広いポートフォリオ

TIでは、『MSP430TM』16ビット・超低消費電力マイコンから、『Stellaris®』ARM Cortex-M3/M4F 汎用マイコン、『C2000』32ビット・ハイスピード・マイコン、さらに『HerculesTM』ARMセーフティ・マイコンまで、豊富かつ幅広いマイコン・ソリューションを展開しています。またこれらの製品の開発を支援するTIの統合的なソフトウェア、ハードウェア開発ツール群、強力なパートナー製品、および技術サポートが、お客様の製品の開発期間を短縮します。 

※C2000、PiccoloおよびcontrolSUITEはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。