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ニュースリリース

日本TI、スマートフォンおよびタブレット製品で包み込むような臨場感にあふれたオーディオ体験を実現するステレオ音響空間処理ICを発表

2012年04月18日

モバイル機器でもシアター品質の音響体験を提供する
構成変更可能スペイシャル・プロセッサ

SCJ-12-045

2012年4月18日

日本テキサス・インスツルメンツは、スマートフォンやタブレット・コンピュータなどの制約が多かった音場を大幅に拡大し、エキサイティングなオーディオ体験を提供する新しいIC を発表しました。これまで、モバイル機器では複数のスピーカーが近接配置されていたため、音場が狭くなるという問題がありましたが、このステレオ・スペイシャル・アレイICと専用のソフトウェア・ツールを使うことにより、三次元空間サウンドが実現し、広がりのある、包み込むような臨場感にあふれたシアター品質サウンドの提供が可能になります。TIの革新的なスペイシャル・オーディオIC製品ファミリーに新たに加わった『LM48903』ステレオClass-D スペイシャル・アレイは、スマートフォンから超薄型TVまで、実装面積に制約を持つアプリケーションに最適です。

   

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

LM48903』の主な特長と利点

  • 包括的なオーディオ・ソリューション: スペイシャル・プロセッシングDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)、2個のClass-Dアンプ、18ビット・ステレオA/Dコンバータ、PLL(フェーズ・ロック・ループ)および、I2SならびにI2Cインターフェイスなどを集積
  • シンプルなオーディオ効果プログラミング: 使いやすいソフトウェア・ツールにより、アルゴリズムの調整と社内のDSP専門スタッフを不要にし、開発を迅速化
  • 包み込むような臨場感にあふれたオーディオ効果: システム・サイズが物理的に小さい製品でも、競合ソリューションに比べて広がりのある音場の提供が可能になり、製品の差別化を実現
  • 内蔵の2Wスピーカー・ドライバ: 2個のClass-D スピーカー・ドライバは4Ω負荷に対してチャネルあたり2W の連続電力を、1%未満のTHD+N(全高調波歪み+ノイズ)で提供し、システム設計の簡素化とBOM(部品コスト)の低減を実現

ツール群およびサポートについて

『LM48903』のウェブベースのSpeaker Array Designerツールは、ユニークなスペイシャル・オーディオ係数を少ない簡単なステップで生成する、使いやすい係数ジェネレータを備えています。さらに、グラフィカル・ユーザー・インターフェイス(GUI)を備えたAndroidドライバと評価ボードを提供しています。

価格および供給について

現在、『LM48903』は2.7mm×3.2mm角の30バンプ micro SMDパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.75ドルです。

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。