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日本TI、低ノイズの革新的な1Aコンバータ製品を発表

2012年04月04日

新型の QuietSupply 降圧型コンバータが、スイッチングノイズを99%低減、 ノイズに敏感なシステムの性能を向上

SCJ-12-038

2012年4月4日

日本テキサス・インスツルメンツは、医療用、産業用および通信用機器の設計において、低ノイズの電源を提供し、ピーク性能の動作を実現する新クラスの電圧レギュレータとして、1Aスイッチング電源用の『TPS54120』を発表しました。この新製品は、電力変換効率および電源性能を低下させずに、業界で最も低いノイズ特性を提供します。『TPS54120』は、TIのQuietSupplyTMレギュレータ製品ファミリーの初めての製品であり、他の電源デバイスと比較して、スイッチングノイズを最高99%低減するとともに、通信、テスト装置およびハイエンドのオーディオ/ビデオ機器に内蔵の高精度データ・コンバータ、アンプおよび敏感なクロック分配回路などの最高性能を引き出すことができます。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

TPS54120』の主な特長と利点

  • 電源ノイズを最高99%低減: 100Hz~100kHzにおいて9μV RMS、100Hz~1MHzにおいて17μV RMSの低ノイズ特性を提供
  • 高性能: 10kHzにおいて83dB、100kHzにおいて70dBと、高いPSRR(電源リップル除去比)を提供
  • 設計上の柔軟性を提供: 200kHz~1.2MHzの外部クロックとの同期が可能
  • 4.5V~17Vと広い入力電圧範囲を提供、出力電圧は0.8V~6.0Vの範囲に設定可能

低ノイズで静かな電源管理機能を提供

TIでは、今回発表された『TPS54120』のほかに、『TPS7A8101』、『TPS7A3001』および『TPS7A4901』の各LDO(低ドロップアウト・リニア・レギュレータ)ならびに、『LP5900』および『LP8900』の超低ノイズ・レギュレータなど、低ノイズ、広い入力電圧範囲および、高いPSRRを備えたレギュレータ製品を幅広くラインナップしています。また、製品の市場投入時間の短縮に役立つ豊富なリファレンス・デザインおよび評価モジュールも提供しています。

価格および供給について

『TPS54120』は量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは放熱特性を強化した3.5mm x 5.5mmの24ピンQFNです。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.95ドルです。過熱および電流制限によるシャットダウン、パワー・グッド出力モニタ、トラッキングおよびイネーブル/ディスエーブルなどの機能を備えるとともに、低ノイズの1Aソリューションを実現するために必要なすべての部品を搭載した、使いやすい『TPS54120EVM-103』評価モジュールも供給中です。

TPS54120』の特性表

項目

TPS54120

出力電流 Iout(max)

1 A

電源電圧範囲 Vin

4.5 V ~ 17 V

出力電圧範囲 Vout

0.8 V ~ 6.0 V

静止電流 Iq (typ)

0.04 mA

スイッチング周波数 (max)

500 kHz

スイッチング電流制限 (typ)

3.8 A

制御トポロジ

降圧型

動作接合部温度範囲

-40℃~125℃

ピン/パッケージ

24VQFN

デューティサイクル (max)

98 %

1,000個受注時の単価(参考価格)

1.95 ドル

 ※ QuietSupplyはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。