2012年03月28日
SCJ-12-035
2012年3月28日
日本テキサス・インスツルメンツは、業界で最も高い集積度で、車載向け規格で製品認定された16ビット・デルタ-シグマ型A/Dコンバータである『ADS1115-Q1』を発表しました。この新製品は小型のパッケージにリファレンス電源、プログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)、および発振器を内蔵するとともに、最高860 SPS(サンプル/秒)のサンプリングレートをサポートします。『ADS1115-Q1』はHEV(ハイブリッド自動車)およびEV(電気自動車)の電池モニタ・システムおよび、燃料や油圧のセンサをはじめとした各種の車載アプリケーション向けに、業界唯一のプログラマブル・コンパレータを集積し、過電圧/低電圧のスレッショルドによるモニタ機能を実現できることから、設計の柔軟性を提供すると同時に、基板実装面積の縮小および部品コストの低減を実現します。
製品に関する情報はこちらからも参照できます。
『ADS1115-Q1』の主な特長と利点
ツール群およびサポート
TIでは、『ADS1115 Performance Demonstration Kit (PDK)』および、『Op Amp to ADC Circuit Topology Calculator』をはじめ、『ADS1115-Q1』デバイスを搭載する製品の設計を迅速化する、さまざまなツール群およびサポートを提供しています。
『ADS1115』ファミリーについて
『ADS1115』は、70%も小型のリードレスQFN-10パッケージ・オプションも車載認定可能です。『ADS1113』、『ADS1114』、および『ADS1115』のA/Dコンバータの全デバイスが、最高860SPSのサンプリングレートを提供します。1入力の『ADS1114』および4入力の『ADS1115』は、それぞれPGAを内蔵していることから、最小で±256mVの入力をサポートし、大信号および小信号の両方で高分解能の計測を実現します。
価格および供給について
現在、『ADS1115-Q1』はサンプル出荷中で、3mm角のMSOP-10 (DGS)パッケージで供給されます。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.60ドルです。
『ADS1115-Q1』の特性表
項目 |
|
分解能 |
16 ビット |
サンプリングレート(max) |
860 SPS |
入力チャネル数 |
4 |
インターフェイス |
シリアルI2C |
積分非直線性 INL (max) |
± 1 LSB |
消費電力 (typ) |
0.36 mW |
リファレンス・モード |
内部 |
アーキテクチャ |
デルタ-シグマ型 |
アナログ電源電圧範囲 AV/DD |
2.0 V ~ 5.5 V |
デジタル電源電圧範囲 DV/DD |
2.0 V ~ 5.5 V |
動作温度範囲 |
-40℃~125℃ |
ピン/パッケージ |
10MSOP |
1,000個受注時の単価(参考価格) |
2.60 ドル |
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