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ニュースリリース

日本TI、産業用市場向けに、業界で最も低いレイテンシを提供するEthernet PHYTERトランシーバを発表

2012年03月26日

各種のリアルタイム・アプリケーション向けに、 高い堅牢性、診断機能および信頼性を提供する次世代デバイスを供給

SCJ-12-033

2012年3月26日

日本テキサス・インスツルメンツは、包括的なEthernet製品ポートフォリオを拡大する、次世代のシングルポート10/100 Ethernet フィジカル・レイヤ(PHY)製品として『TLK110』を発表しました。この新製品は、業界で最も低い送受信デターミニスティック・レイテンシを提供することから、各種のリアルタイム・アプリケーションにおいて、予測可能かつ精密な制御を実現します。デイジーチェーン・アーキテクチャの高速ループタイムは、市場の同種の製品と比較して30%高速になります。『TLK110』のプログラマビリティおよび、各種の豊富なストラップ・オプションによって、EtherCAT、Powerlink、ProfiNETおよびSERCOS IIIをはじめとした産業用Ethernet標準規格をサポートします。『TLK110』は、このような高い柔軟性とクラス最高の性能のほかに、150mまでのケーブル長でエラーフリーの伝送を実現します。

    

製品に関する詳細は、以下からも参照できます。

TLK110』は『DP83848I』Ethernet PHYとの間でピン互換性を提供するほか、『TLK110』への機能追加および、戦略的な理由で複数の供給元から調達されるEthernet PHY製品のための多品種製造フローを必要とする顧客向けに、プリント基板の再設計なしの平易なアップグレード経路を提供します。設計者が、IEEE 1588対応または非対応のシングルポートPHY、デュアルポートPHY、Gigabit PHY、MAC+PHYのいずれが必要な場合でも、TIは各種の温度範囲およびパッケージ・オプションを備えた各種デバイスを供給することで、産業用Ethernetの実現に伴う数多くの困難の解決に注力します。TIのPHYTERデバイスは、SitaraTM ARM® マイクロプロセッサ、Stellaris® ARM CortexTM MCU(マイコン)、HerculesTMセーフティ・マイコン、『TMS320C6000TM』デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)をはじめとした、TIの組込プロセッサ・プラットフォームも補完します。

TLK110』の主な特長と利点

  • 業界で最も低いデターミニスティック・チャネル・レイテンシを提供、システムのループタイムを短縮、リアルタイムの精度を向上
  • 複数の高速リンクアップ設定(フォース・モード)が、高速通信を確立
  • 10μs未満の高速のリンクロス検出機能が、産業用Ethernetプロトコル標準規格の要件に適合
  • ±1mの精度で故障を発見するケーブル診断機能が、ケーブルの敷設および補修を容易にするとともに、ケーブル品質のリアルタイムのモニタを実現

供給と価格について

TLK110』は量産出荷中で、TIおよび販売特約店から48ピンLQFPパッケージで供給されます。1,000個受注時の単価(参考価格)は3.00ドルです。

TLK110』の特性表

項目

TLK110

内蔵ポート

1

電源電圧

3.3 V

データレート

10/100 Mbps

インターフェイス

MII、RMII

ESD

16 kV

LED数

 3

JTAG1149.1

対応

特長

ケーブル診断機能

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +85 ℃

ピン/パッケージ

48ピンLQFP

1,000個受注時の単価 (参考価格)

3.00 ドルより

※ PHYTER、Sitara、Stellaris、HerculesおよびTMS320C6000はTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。