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日本TI、調光機能なしのLED照明向けに業界初のデュアル・モード、オフライン・コントローラを発表

2012年03月22日

一次側電流センスによる定電流ドライバおよび力率補正機能を搭載し、 コスト効率が高く小型のLED電球を実現

SCJ-12-031

2012年3月22日

日本テキサス・インスツルメンツは、調光機能なしのLEDドライバ製品ポートフォリオを拡張する、新型のオフライン、一次側電流センス・コントローラである『TPS92310』を発表しました。この新製品はPFC(力率補正)機能付きのAC/DC定電流ドライバであり、コストの削減および、A19、PAR30/38およびGU10をはじめとしたハイパワーLED電球に実装可能な小型の形状を提供します。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

『TPS92310』は、TIのPFC機能付き一次側電流センス安定化コントローラ製品ファミリーの最初の製品です。TIは2012年5月に、同様の機能のほかにアバランシェ・エネルギー機能付きの600VパワーFETを内蔵し、ソリューションの実装面積および部品点数をさらに削減する『TPS92311』を発表する予定です。『TPS92310』および『TPS92311』の両製品は、ちらつきのないフルレンジ調光を提供する、業界初のトライアック(位相)調光機能付きLEDドライバの『LM3445』をはじめとするTIのオフラインLED照明コントローラの製品ポートフォリオに追加されます。

TPS92310』の主な特長と利点

  • AC入力電圧は、100V、120V、230V、240V、277Vおよび米国の商用電源をはじめとした主要なライン電圧をサポート
  • 真の一次側電流センスおよびレギュレーションによって、LED電流の正確なレギュレーションを提供、フォトカプラ、二次側の誤差アンプおよび、それらに関連した複数の受動部品が不要。現行のソリューションと比較して、BOMコストを14%以上低減
  • 2種類の動作モードを選択可能
    - 適応的なCOT(コンスタント・オンタイム)モードでは、外付け部品なしで固有のPFC機能を提供。PFCは同時にEMI(電磁干渉)を低減することから、各国の規制への適合を確保 
    - ピーク電流制御モードは、低いLED電流リップルを提供し、ストロボ点滅効果を最小化
  • ZCD(ゼロ・カレント・ディテクション: ゼロ電流検出)機能付きのCCM(クリティカル・コンダクション・モード: 臨界モード)が、バレー・スイッチング動作を実現し、電力変換効率の向上および、EMIの低減を実現
  • サイクルごとの電流制限、過電圧および電圧低下保護、過熱シャットダウンが、LEDドライバおよびユーザーを故障および異常な動作条件から保護

価格および供給について

現在、『TPS92310』は量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは10ピンMSOPです。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.49ドルです。

TPS92310』の特性表

項目

TPS92310

制御トポロジ

フライバック型、降圧型

電源電圧範囲 Vin

13 V ~ 36 V

ピン/パッケージ

10 MSOP

出力チャネル数

1

力率補正

対応

過熱シャットダウン

内蔵

スイッチング周波数(max)

150 kHz

動作温度範囲

-40℃~125℃

1,000個受注時の単価(参考価格)

0.49 ドル

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