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ニュースリリース

TIのStellaris ARM Cortex-M4Fコア・マイコン CMSISソフトウェア・インターフェイス規格に準拠し デジタル信号制御機能をさらに強化

2012年02月28日

開発各社は既存のCMSISベースソフトウェアを Stellarisマイコン全シリーズに容易に移植可能

SCJ-12-026

2012年2月28日

日本テキサス・インスツルメンツは、開発各社の設計プロセスを効率化するために、CortexTM-M4Fコアを内蔵したTIのStellaris® マイコン製品が、ARM® 社が提唱する最新アプリケーション・ソフトウェア・インターフェイス規格であるCMSIS(Cortex Microcontroller Software Interface Standard)に準拠したと発表しました。StellarisWare® ソフトウェア・スイートに加えて、 ARM社のCMSIS準拠ライブラリにより、 浮動小数点、 SIMD(single instruction multiple data)命令および、DSP(デジタル・シグナル・プロセシング)などの各演算の実装は簡素化され、Stellaris LM4Fマイコンの利点を最大限に活かすことができます。

Stellarisマイコンは、ARM Cortex-Mコアを搭載した32ビット・マイコン製品ファミリです。Stellaris LM4F(Cortex-M4F)シリーズのマイコン製品は、業界をリードするTIのアナログ機能の統合、優れた浮動小数点演算性能および、クラス最良の低消費電力を有し、スキャナー、マイクロプリンタ、家庭およびビル・オートメーション、ACインバータの駆動回路および無停電電源をはじめとした、様々なアプリケーションに最適です。さらにStellarisマイコン製品には、開発を容易にし、また製品の市場投入時間を短縮できるライセンスフリーのStellarisWareソフトウェアが提供されます。このStellarisWareには各種アプリケーションをサポートするサンプルコード、Stellaris ペリフェラル・ドライバ、Stellaris USBおよびStellarisグラフィクスなどのロイヤリティフリーの各ライブラリ群のほか、Stellarisブート・ローダも含まれ、ほとんどのStellarisマイコンのオンチップROMにあらかじめプログラムされています。

主な特長と利点

  • 開発各社は標準化されたソフトウェア・インターフェイスを活用し、他社製のマイコンで開発されたソフトウェアを簡単にTIのStellaris LM4Fマイコンへ移植することができます。
  • CMSIS DSPライブラリにはソースコード、サンプルアプリケーションに加え、複素数演算、ベクトル演算、フィルタおよび制御機能などのDSPアルゴリズムが含まれており、製品開発期間の短縮に有効です。
  • ARM Cortex-M4FコアのDSP SIMD命令セットと浮動小数点ハードウェアにより、各種デジタル信号制御アプリケーションにおけるアルゴリズムを強化することができます。

価格と供給について

Stellaris Cortex-Mマイコン向けのCMSISハードウェア・アブストラクション・レイヤは、TIのウェブサイトから無償でダウンロードできます。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

TIのマイコンおよびソフトウェアの幅広いポートフォリオ

TIでは、『MSP430TM』16ビット・超低消費電力マイコンから、『Stellaris®』ARM Cortex-M3/M4F 汎用マイコン、『C2000TM』32ビット・ハイスピード・マイコン、さらに『HerculesTM』ARM セーフティ・マイコンまで、豊富かつ幅広いマイコン・ソリューションを展開しています。またこれらの製品の開発を支援するTIの統合的なソフトウェア、ハードウェア開発ツール群、強力なパートナー製品、および技術サポートが、お客様の製品の開発期間を短縮します。

※ StellarisおよびStellarisWareはTexas Instrumentsの登録商標です。MSP430、C2000およびHerculesはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。