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日本TI、空間光変調アプリケーションの開発を加速する『DLP LightCrafter』開発キットを発表

2012年02月10日

超小型プロジェクション技術であるDLP Picoテクノロジーを 3次元計測や分光など幅広い産業機器に応用可能に

SCJ-12-019

2012年2月10日

日本テキサス インスツルメンツは、DLP PicoTMテクノロジーの最新かつ最先端の開発・評価キットとなる『DLP® LightCrafterTM』開発キットを発表しました。この開発キットは、空間光変調を必要とする産業機器、医療機器、セキュリティ機器などの様々な製品への応用が可能です。

DLP LightCrafterは、超小型プロジェクション・テクノロジーであるDLP Pico テクノロジーの処理性能と応答速度をより引き上げ、かつ小型化したものです。DLP LightCrafterのUSBインターフェース経由で接続できるAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)や、使いやすいGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を介して、開発者は形状計測用の構造化光を簡単に生成、保存、表示できます。

DLP エンベデッドビジネス部門ビジネスマネージャー、マリキータ・ゴードン(Mariquita Gordon)は次のように述べています。「画期的なDLPイメージングデバイスを使ったDLP LightCrafterは、当社が15年にわたって培ってきた経験を活用した開発キット・プラットフォームの最新の製品です。この製品はお客様の革新的なアイデアやプロトタイプを、光を使って、実際の製品やソリューションに具現化します。当社はお客様からのご意見をふまえ、より優れた使用体験、開発時間の短縮、創造性への貢献、市場投入期間の短期化を実現するDLP LightCrafterを開発しました」

DLP LightCrafterの中核部は、これまでDLP Picoプロジェクタに採用されてきた、0.3インチ、WVGA解像度の『DLP3000』と、使いやすいユーザー・インターフェースの実装やマイクロミラー・アレイの高速駆動を実現するコントローラ、『DLPC300』の二つから構成されています。DLP LightCrafter向け0.3 WVGAチップセットは民生用のDLP Pico プロジェクタチップセットをさらに強化したもので、1秒間に最大4,000枚のバイナリパターン(1ビットの縞パターン)の表示を可能にします。

DLP LightCrafterは、0.3 WVGAチップセットと赤・緑・青のLEDイルミネーション・モジュールで構成された光学エンジンを搭載し、20ルーメン以上の輝度を可能にします。

さらにDLP LightCrafterは、TIの高性能『TMS320DM365』組込みプロセッサ、128MB NANDフラッシュメモリ、およびカメラ、センサ、その他の周辺デバイスと同期するための、I/Oトリガを搭載しています。さらにLinux OSにより、インターフェースの使い勝手と機能性を向上し、ユーザ側でのカスタマイズもできるため、開発者は特定のニーズに応じてDLP LightCrafterの性能を最大限に発揮させることができます。

FlashScan3DのCEO、マイク・トロイ(Mike Troy)は次のように述べています。「当社は、バイオメトリックス製品の中でも、非接触の3D指紋スキャナの設計にDLP開発ツールを使用することで目覚ましい成功をおさめてきました。DLPテクノロジーにより、当社は指紋をより詳しく、かつ正確にキャプチャすることができ、精度を上げることを可能にします。また新しいDLP LightCrafter開発モジュールは、より高速に指紋をスキャンし、データをノート型パソコンや外付けストレージに保存する必要はなく機器内に保存でき、しかもより小型でポータブルな製品を作ることができます」

DLP LightCrafterの価格と供給について

DLP LightCrafterは参考価格599ドルで発売中です。注文や製品の詳細は、http://www.tij.co.jp/tool/jp/dlplightcrafterをご参照下さい。

現在取り扱い中のDLPチップセットや開発プラットフォームの詳細やDLPテクノロジーを使った様々なアプリケーションに関する情報は、http://www.tij.co.jp/memsをご参照ください。

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DLP®テクノロジーについて

テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは、1996年より鮮明で明るくシャープな映像を提供してきました。ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)および大画面HDTVなどに採用され、世界のプロジェクションおよびディスプレイのトップメーカーの多くが、DLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLPテクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、なめらかな画像と高速な動画応答性能を実現します。

DLPテクノロジーに関する情報は、ホームページ(http://www.dlp.com/jp)およびツイッター(www.Twitter.com/TI_DLP)でも発信しています。

*DLP、DLPロゴはテキサス・インスツルメンツの登録商標です

*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します