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ニュースリリース

日本TI、家畜、ペットの管理およびアセット・トラッキング向けに世界最小のHDX通信のRFIDミニ・トランスポンダを発表

2012年02月03日

より広範囲のアプリケーションに渡って、より小さい管理対象に組込み可能な、 長さ12mmのガラス封入ミニ・トランスポンダ 2品種を供給

SCJ-12-015

2012年2月3日

日本テキサス・インスツルメンツは、世界最小の半二重(HDX)通信(*注)のRFID(Radio Frequency IDentification)ミニ・トランスポンダとして、『TRPGR30TGC』および『TRPGP40TGC』の2品種を発表しました。これらの新型RFIDトランスポンダ製品は、長さ12mmと小型であることから、より広範囲のアプリケーションにおいて、より小さな管理対象に組込み可能で、HDXトランスポンダのテクノロジ・スタンダードをさらに高めます。

*注 半二重(HDX)通信: 双方向通信の一種で、送信・受信を交互に行うことにより、通信ノイズ等の影響を改善できる。

『TRPGR30TGC』および『TRPGP40TGC』は、ガラス封入型のミニ・トランスポンダで、使いやすさとともに、電源モジュール、制御モジュールおよびマイクロリーダーをはじめとした、TIの従来のRFIDソフトウェアおよび読取り用製品との間で100%の後方互換性を提供します。

『TRPGP40TGC』は、ISO 11784/11752家畜用グローバルID標準規格に従ってプログラム可能であることから、全世界のISO準拠134.2kHzレシーバ/インフラストラクチャで読取り可能な、互換性を備えた製品を構築できます。これらのミニ・トランスポンダは、工具、医療用器具、パッケージおよび在庫管理をはじめとした各種アプリケーションでの使用にも適し、魚および家畜などの管理ならびにペットの識別向けに、高い安全性ならびに、最高30年の動作寿命を提供します。

業界をリードするTIのHDXテクノロジをガラス・カプセル内にハーメチック封入した世界初の12mmトランスポンダは、各種のRFIDアプリケーションの構築において優位な立場を提供します。読取り範囲を最高50cm(20インチ)まで拡大するとともに、例えば魚の飼育管理においては、全二重(FDX)テクノロジでのタグの読取りが完全不能である真水や海水などの環境でも、より容易にタグの照合機能を提供します。TIのHDXテクノロジは、周波数シフト・キーイング(FSK)変調によってノイズに対する高い耐性を提供するとともに、これらのミニ・トランスポンダ製品は、製造サイクルにおいて、全数の特性試験および同調周波数の電子調整を行っていることから、一貫して高性能を提供します。 

TI12mmミニ・トランスポンダ製品の特長と利点

  • 12mm×2.12mmと小型の受動型ミニ・トランスポンダ製品であることから、顧客各社において、小さな魚をはじめとした、より小さい管理対象へのアプリケーションにおいて、無電源RFIDタグによる管理を実現
  • 『TRPGR30TGC』ミニ・トランスポンダ製品は、産業用アプリケーションおよびアセット・トラッキング向けに、全数に一意的なコードをプログラム済み。『TRPGP40TGC』ミニ・トランスポンダは、家畜およびペットの識別ならびに魚の管理向けに、ユーザーがプログラム可能
  • 『TRPGR30TGC』ミニ・トランスポンダは、自転車のフレーム、航空機、自動車などのアプリケーションに使用されるカーボンファイバー(炭素繊維)素材への完全な埋込みが可能。また産業用アプリケーション、組立てラインなどの高ノイズレベルの環境でも使用可能
  • タグ製品を補完するTIの製品ポートフォリオおよびソフトウェアのサポートが、顧客各社のタグ製品の世界市場への投入時間を短縮

供給および価格について

現在、『TRPGR30TGC』および『TRPGP40TGC』の各ミニ・トランスポンダは量産出荷中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.90ドルです。読出し/書込みのほか、『TRPGP40TGC』ミニ・トランスポンダのプログラミングをはじめとしたTIのRFIDタグ製品の全機能をサポートする『MRD2EVM』USB評価キットも供給予定です。

TIの包括的なRFID製品およびソフトウェア

TIは、高周波認証(RFID)テクノロジ業界をリードするRFIDシステムを供給しています。TIがこれまでに製造した10億個を超えるRFIDタグおよび、1億個を超えるRFIDリーダー機器は、全世界の広範囲のアプリケーションで使用されています。

顧客各社はTIのコンプリートなソフトウェアおよびハードウェアのツール群、強力なサードパーティ製品および技術サポートを活用して、製品の市場投入時間を短縮できます。TIのRFIDに関する詳細は、日本TIのホームページ(http://www.tij.co.jp/rfid )をご参照ください。

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