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ニュースリリース

TI、コンシューマ・エレクトロニクス製品向けに、より進歩したインタラクションを実現するZigBee RF4CEリモート・コントロール・ソリューションを発表

2012年01月16日

製造各社において最先端のリモコン・デバイスを迅速に供給可能にするとともに、 Bluetooth low energy SoC(System-on-Chip)との間でハードウェアの互換性を提供する  新型ソリューション

SCJ-12-007

2012年1月16日

日本テキサス・インスツルメンツは、近日発表予定のZigBee Input Device(ZID)プロファイルをサポートし、テレビ、セット・トップ・ボックス、ゲーム・コンソールなどのコンシューマ・エレクトロニクス製品向けに、マウスと同様のポインティング機能と、キーボード、ジェスチャ、タッチによる入力コントロールを実現する、最新のZigBee® RF4CEリモート・コントロール・ソリューションを発表しました。TIのZigBee RF4CEソリューションには、ロイヤリティ無償のRemoTITM1.3プロトコル・スタックとサンプル・アプリケーション・ソフトウェア、ETSI(ヨーロッパ電気通信標準化機構)の規定準拠でFCC(米国連邦通信局)の認証取得済みのナノUSBモジュールおよび、関連の「Advanced Remote Control開発キット」が含まれます。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

ZigBee RF4CEソリューションは、TIの『CC253x』802.15.4 RF-IC SoCと組み合わせることで、製造各社において進歩したリモコン・デバイスを迅速に供給可能にします。『CC253x』はTIの『CC254x』Bluetooth® low energy SoCとの間でピン互換性を提供することから、両方の標準規格を簡単に実装可能で、将来に渡って使用可能な設計を実現します。

TIのローパワーRF担当総責任者のオイビン・バークネス(Oyvind Birkenes)は、次のように述べています。「TIのZigBee RF4CE ZIDプロファイル対応ソリューションによって、製造各社は、より直覚的で楽しいユーザー体験を実現するリモコン・デバイスを迅速に供給できます。TIのリモート・コントロール・ソリューションは、市場をリードする顧客各社、パートナ各社およびサードパーティ各社に展開し、コンシューマに最先端の機能を供給します」

TIZigBee RF4CEリモート・コントロール・ソリューションの主な特長と利点

  • ZIDがサポートするZigBee RF4CE RemoTI 1.3プロトコル・スタックは、「Advanced Remote Control開発キット」と共に、次世代のリモコン・デバイスの迅速な試作および開発を促進
    • 見通し外操作および、双方向のワイヤレス通信を提供
    • マウスのポインティング機能: 6軸モーション・センシングのリファレンス・デザインを提供
    • モーションおよびジェスチャによるコントロール機能: RemoTI 1.3および進歩したリモート・コントロール・キットは、Movea SmartMotion®ファームウェアのサポートも提供
    • ターゲットおよびコントローラの各ノード向けの全機能を網羅したサンプル・アプリケーションを供給
    • 開発および検証向けに、PCベースのツール群を供給
  • TIの『CC254x』Bluetooth low energy SoCとの間でピン互換性を提供
  • 量産対応の『CC2531』ナノUSBモジュールおよびリファレンス・デザインによって、ZigBee RF4CE ZIDの各機能をUSBポート経由で簡単にデバイスに追加
    • ETSIの規定に準拠、FCCの認証取得済み
    •  9.5mm×16.6mmと非常に小型
  • 低消費電力、高信頼性および低価格のワンチップ・リモコン製品を実現
    • Wi-Fi、Bluetoothテクノロジーその他の2.4GHzデバイスとの間で、クラス最高の共存性を提供
    • 実績ある『CC253x』802.15.4 RF-ICSoCファミリーを供給

ツール群、供給、パッケージおよび価格について

現在、RemoTI 1.3ソフトウェアはTIのウェブサイトからダウンロード可能で、TIのすべてのZigBee RF4CEハードウェア・プラットフォームにおいてロイヤリティ無償で使用できます。「 Advanced Remote Control 開発キット」は、149ドル(参考価格)供給中です。

ZigBee RF4CEについての各社からのコメント

Hillcrest Labsのセールス・アンド・マーケティング担当シニア・バイスプレジデントのチャド・ルーシエン氏(Chad Lucien)は次のように述べています。「当社のFreespace® MotionEngineTMソフトウェアが、TIのZigBee RF4CEの進歩したリモート・ハードウェア・プラットフォームおよびRemoTI 1.3ネットワーク・プロトコル・スタックと統合されました。これらのソリューションの組合せは、ZID対応で高精度のモーション・コントロールを搭載したリモコンおよびデバイスを迅速に開発できることから、テレビ、Blu-rayプレーヤー、ストリーミング・メディア・プレーヤー、セット・トップ・ボックスおよびビデオ・ゲーム・システムなどへのユーザー・インタラクションを確実に変容させていきます」

Movea Inc.の社長兼ワールドワイド・セールス・アンド・マーケティング担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントのブライアン・ホードリー氏(Brian Hoadley)は、次のように述べています。「当社は、市場をリードするZID対応RF4CEソリューションを供給するTIとの協力関係を継続していきます。当社のSmartMotioinファームウェアとTIのZigBee RF4CEに関するハードウェアおよびソフトウェアの専門知識の組合せは、コンシューマのホーム・エンターテインメント体験をより高めるリモコン製品およびインターフェイス・デバイスの迅速な設計を実現します」

SMK(UK) Limitedのデザイン・マネージャのクレイグ・ロビンソン博士(Dr. Craig Robinson)は、次のように述べています。「当社では、進歩したRF4CEリモート・コントロール・ソリューション分野の市場リーダーとして、世界をリードするソリューションを供給するパートナを求めており、TIのRemoTI ソフトウェア・スタックおよびローパワー・ワイヤレス・ラジオこそが、これに適合します。TIがヨーロッパの主要な通信関連各社向けに数百万件もの最新製品を供給したことは、当社には明確な判断材料となりました。当社とTIは協働して、RemoTI 1.3によるRF4CEの革新を継続し、次世代のコンシューマ向けマルチメディア・サービスに直覚的なユーザー・インターフェイスを供給します」

Universal Eelectronics Inc.のアプライド・イノベーションズ担当エグゼクティブ・ディレクターのアーシャム・ハタムバイキ氏(Arsham Hatambeiki)は、次のように述べています。「リモコンは、エンドユーザーが物理的に触れることができる唯一のユーザー・インターフェイスであることから、自然で楽しいインタラクティブ・エンターテインメント体験の実現において、重要な役割を担っています。セット・トップ・ボックスおよび、それに接続されるテレビのコンテンツの大幅な増加によって、リモコンの設計、テクノロジーおよび機能が、顧客各社のデバイスまたはサービスの成功を決定する、重要な要素になりました。当社では、TIのRemoTIソフトウェアの最新リリースの拡張がもたらす可能性に期待しています。このRemoTIソフトウェアは、当社が数多くの機能をユーザー向けに最適化して組込んだことから、真に驚異的なコンテンツ・ナビゲーションおよびカジュアルなゲーミング・ソリューションを顧客に供給することでしょう」

TIのコネクティビティ・ソリューションの包括的なポートフォリオ

TIは、業界で最も包括的で、成熟したローパワー・ワイヤレス・コネクティビティ向けソリューションのポートフォリオを供給しています。TIは12種類を超える複数のテクノロジーに関する専門知識を持っていることから、顧客各社のあらゆる形式のアプリケーションに最適なワイヤレス・コネクティビティを確実に提供します。TIでは、包括的な製品ポートフォリオのほかに、顧客各社および開発各社がワイヤレス・コネクティビティ製品をより迅速かつ容易に市場投入するために必要なサポートおよびツール群を供給しています。TIのサポートする各種テクノロジー、包括的な製品ポートフォリオおよび使用例などについてはTIのウェブサイトをご参照ください。

※ RemoTIはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。