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日本TI、LCDコントローラを集積、コンシューマ向け医療用機器のコスト削減に役立つ超低消費電力マイコンを発表

2012年01月17日

SCJ-12-008

2012年1月17日

日本テキサス・インスツルメンツは、液晶ディスプレイ(LCD)コントローラを集積した低価格のマイコンとして、『AFE4110』を発表しました。この『MSP430』コアをベースにした新製品は、1本の1.5V電池で動作し、16ビットの計算能力、LCDドライバの集積、超低消費電力および低価格など、数々の業界をリードする特長を提供します。『AFE4110』は高いコスト効率および超低消費電力のほかに、16kBのROM、512BのRAM、チャージポンプ付きで4×12セグメントのLCDドライバ、高精度の発振回路および、その他の追加機能を内蔵していることから、デジタル温度計、歩数計、サーモスタット、その他アルカリ電池1本で動作するポータブル機器に最適です。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

AFE4110』の主な特長と利点

  • 高性能・低価格: 『MSP430』16ビットマイコンにLCDドライバを集積。高性能・多機能を、低価格で提供
  • 超低消費電力: 1.5Vの低電圧動作、アクティブ時消費電流が50μA/MHz、スリープ・モード時消費電流が0.3μA未満
  • システム・コストを削減: LCDドライバおよび高精度発振回路の集積により、外付け水晶が不要。さらに、1.5V電池1本で動作
  • 『MSP430』コア: 『MSP430』16ビットマイコンのツール群および膨大なサンプル・コードの活用により開発期間を短縮
  • 高精度: 内蔵の0.3%高精度発振回路により、大多数のアプリケーションにおいて、外付け水晶を不要とし、これにより高精度および低価格を提供

供給、パッケージおよび価格について

『AFE4110』は、2.7mm×1.1mmのダイ(チップ)で供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.8ドルです。

開発ツール群およびサポートについて

TIでは、『AFE4110』を搭載したデジタル温度計のデモ・モジュールを75ドル(参考価格)で供給中です。より広範囲に渡って高い柔軟性を提供する開発ツール群およびEVM、パッケージ付きデバイスの供給については上記サイトをご参照ください。

TIの医療アプリケーション向け製品について

TIは21世紀以降のヘルスケアのあり方を抜本的に変えるような、より高品質で、より使いやすい医療用デバイスのために、技術革新を続けています。アナログから組み込みプロセッシングまで包括的な製品群を展開し、ブロック図での包括的な半導体ソリューション、システム全般に対する知見、グローバルなサポート・インフラストラクチャ、先端プロセス技術、医療業界への関わりまで包括的にカバーすることで、革新的な医療エレクトロニクス・デバイスを、より柔軟で、安価で、使いやすいものにします。TIはワイヤレス通信、家電、自動車、航空などさまざまな分野で培った経験を元に、「より高速に、より高精度に、より低消費電力で、より小型に」といったニーズに応え、かつ医療デバイス市場に求められる高品質・高信頼性を達成できるよう、開発者を支援しています 。

AFE4110』の特性表

 項目

AFE4110

クロック周波数

8 MHz

ROM

16 kB

RAM

512 B

GPIO

23 本

16ビット・タイマ

2 本

ウオッチドッグ

内蔵

ブラウンアウト・リセット

内蔵

SVS

内蔵

コンパレータ

内蔵

温度センサ

内蔵

A/Dコンバータ

8ビット SAR型

A/Dコンバータ チャネル数

4

ピン/パッケージ

ダイ/ 2.7×1.1 mm

1,000個受注時の単価(参考価格)

0.8 ドルより

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。