2011年12月26日
SCJ-11-108
2011年12月26日
日本テキサス・インスツルメンツは、マイコンを使用した製品の開発を簡素化する、ソフトウェアおよびリソースのパッケージ・ツール『MSP430Ware』を発表しました。『MSP430Ware』は、見やすく、直感的に操作できるグラフィカル・ユーザー・インターフェイス(GUI)を備えており、開発者は、『MSP430』ファミリーのそれぞれのデバイス、ツール、ソフトウェア・ライブラリを使用する際、必要なすべての設計リソースに迅速にアクセスできます。『MSP430Ware』には、自動ウェブ・アップデート機能が備わっており、開発者は常に最新の資料、サンプルコード、プロジェクト・テンプレートなどを利用できます。また、『Code Composer StudioTM』統合開発環境(IDE)のプラグインとして使用できるため、使い慣れた環境で『MSP430Ware』の無償のソフトウェア・リソースを活用いただけます。
製品に関する情報は、こちらからご参照ください。
この『MSP430Ware』は、既存のソフトウェア・ツール群から『MSP430 Driver Library』をはじめとした新しいリソース群までを分類してわかりやすく提供します。また『MSP430 Driver Library』は、理解しやすいアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)を備えているため、開発者は簡単な関数コールにより、『MSP430F5xx』および『MSP430F6xx』の各シリーズのペリフェラル群を設定し、使用することができます。このAPIライブラリのおかげで、ビット単位のプログラミングは不要となり、開発者の経験の有無に関わらず、迅速な製品の市場投入が可能となります。また、『MSP430Ware』のパッケージとして、『GraceTM』ソフトウェア・プラットフォームの最新バージョンである『Grace 1.1』向けのプロジェクト・テンプレートも提供されるため、『MSP430バリューライン』および『MSP430F2xx』の各デバイスのペリフェラル群の初期設定を迅速、容易に行えます。さらに、USB製品の開発を開始するために必要なすべてのAPI群およびサンプルコードを含んだ『MSP430 USB 開発パッケージ』も提供されます。このように『MSP430Ware』を活用することで、開発者は『MSP430』マイコンをエキスパートと同等に使いこなすことが可能です。
『MSP430Ware』の主な特長と利点
価格および供給について
『MSP430Ware』は現在供給中で、『Code Composer Studio 5.1』IDEの最新インストールに含まれ、TIのサイトからダウンロード可能です。サードパーティ製の統合開発環境(IDE)向けのスタンドアロン版もTIのサイトからダウンロード可能です。
TIのマイコンおよびソフトウェアの幅広いポートフォリオ
TIでは、汎用の『MSP430TM』超低消費電力マイコンから、Stellaris Cortex-M 32ビット・マイコン、さらに『C2000』ハイスピード・マイコン、Herculesセーフティ・マイコンまで、豊富かつ幅広いマイコン・ソリューションを展開しています。またこれらの製品の開発を支援するTIの統合的なソフトウェア、ハードウェア開発ツール群、強力なパートナー製品、および技術サポートが、お客様の製品の開発期間を短縮します。
※ MSP430、GraceおよびCode Composer StudioはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。