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ニュースリリース

日本TI、低コストの超低消費電力マイコン『MSP430』がAEC-Q100認証を取得

2011年12月06日

燃費向上および電池動作時間を延長、各種車載アプリケーションにおいて システム・コストおよび製品の市場投入時間の短縮を実現

SCJ-11-102

2011年12月6日

日本テキサス・インスツルメンツは、車載市場分野における超低消費電力マイコンへの需要に対応して、16ビット・超低消費電力マイコン『MSP430TM』が車載アプリケーション向けの標準規格であるAEC-Q100(*注)の認証を取得したと発表しました。今回の認証取得によって、開発各社は車載製品に、より高性能、高い電力効率およびスケーラビリティを提供するマイコンを、コストの上昇なしで組込みできるようになります。車載システムの設計者は、電装品、静電容量式タッチパッド、インフォテインメント・システムおよびリモート・キーレス・エントリなどの各種車載アプリケーションの開発において、50品種を超える『MSP430 バリュー・ライン』マイコンを使用できます。

*注 AEC-Q100: 米国の自動車業界がIC(集積回路)向けに仕様等を定めた業界標準規格。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

AEC-Q100認証取得済みの『MSP430』マイコンには、従来のすべての『MSP430』デバイスと同一のサポートおよびソフトウェアを活用できます。『Code Composer StudioTM』IDE(統合開発環境)向けのGraceTMソフトウェア・プラグインをはじめとした、使いやすく、スケーラブルで、コード互換性を実現するソフトウェアの供給によって、設計の迅速化のほか、より高性能、より大容量のメモリ・オプション、より高いコネクティビティおよび、より広い動作温度範囲を提供するデバイスへの移行経路を提供します。

AEC-Q100認証取得済みの『MSP430』マイコンの特長と利点

  • 0.30ドル(参考価格)からと低価格の16ビット・マイコン製品が、システム・コストの低減、車両の電池動作時間の延長および燃費向上を実現
  • LIN(車載用ローカル・インターコネクト・ネットワーク)ベースの各種アプリケーションおよび製品を容易に設計できるLINソフトウェア・ドライバを提供
  • 105℃の周囲温度環境(グレード2およびグレード3)で認証取得済みであることから、過酷な条件で動作するシステムを設計可能
  • 『MSP430G2xx』および『MSP430F2xx』の各マイコン・シリーズは最高16MHz、32KBのフラッシュおよび1,024バイトのRAMを提供、個々の設計に最適な性能およびメモリ・オプションを選択可能
  • 0.4μAと非常に低いスタンバイ電流および、1μs未満と高速のウェークアップ・タイムにより電力効率を最適化のほか、さらに10ビットA/Dコンバータ、UART、コンパレータおよびシリアル通信機能をはじめとした、高機能ペリフェラル群を統合

AEC-Q100認証取得済みの『MSP430』マイコン向けのツール群およびサポート

TIでは、『MSP430』マイコン・プラットフォーム搭載製品の開発および市場投入時間の短縮に役立つ、強力なサポート、技術資料、トレーニング、ツール群およびソフトウェアを供給中です。また、迅速な開発開始が可能な『MSP430』マイコン・バリュー・ラインLaunchPad開発キット『MSP-EXP430G2』を参考価格4.30ドルで供給中です。

価格と供給について

『MSP430』車載向けマイコンは、現在サンプル供給中で、100,000個受注時の単価は0.30ドル(参考価格)より設定されています。ツール・オプションおよび価格についてはTIのeStoreサイトから参照できます。

※ MSP430、Hercules、GraceおよびCode Composer StudioはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。