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日本TI、Code Composer Studio IDEを大幅に拡張開発期間とコストを削減する最新バージョンのCCS IDEが高速、低価格の組込みプロセシング・デザインへの参入を促進

2011年11月09日

SCJ-11-094

2011年11月9日

日本テキサス・インスツルメンツは、Eclipseオープンソース・ソフトウェア・フレームワークを元に、業界をリードするCode Composer StudioTM IDE(統合開発環境、以下CCS IDE)の大幅にアップグレードされた製品を発表しました。このアップグレードにより、組込みソフトウェア開発は、さらに簡素化されます。最新のCCS IDEバージョン5は、開発を簡素化するユーザー・インターフェイスの向上および、従来の5分の1まで小型化されたインストール・パッケージによるセットアップの高速化のほか、WindowsおよびLinux®オペレーティング・システム環境での動作を提供します。低価格エミュレータを使用する場合、79ドル(参考価格)でCCS IDE バージョン5の環境を整えることが可能です。。

CCS IDEバージョン5は、単一のユーザー・インターフェイスで、アプリケーションの開発フローのすべての段階をサポートします。また、ツール群一式を内蔵し、共通の開発環境内でソフトウェア・コードの開発、解析およびデバッグを迅速化することで、組込みプロセシング・アプリケーション向けのソフトウェア設計を簡素化します。CCS IDEバージョン5は、シングルコアおよびマルチコアのDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)、マイコン(MCU)、ビデオ・プロセッサ(DaVinciシリーズ)およびマイクロプロセッサ(MPU)をはじめとした、TIの組込みプロセシング製品のポートフォリオの多数のデバイスのサポートを一つのパッケージで提供します。

製品の市場投入時間を短縮するCCS IDEバージョン5の拡張点

  • 簡素化されたユーザー・インターフェイス: どのようなコールを、どのような場合に使用するかを示すことで、開発を容易かつ迅速化
  • より簡潔なダウンロードおよびインストール: 設計に必要なものだけを使用することで、使用しないコンポーネントをダウンロードする手間と時間を省くと共に、新型デバイスへのサポートを迅速に追加
  • Eclipseオープンソース・フレームワーク: 開発者はサードパーティが供給するプラグイン・ソフトウェア群を使うことで開発環境のカスタマイズを実現、組込み設計のトラブルシュート、解析およびプロファイリングを迅速化
  • リソース・エクスプローラー: TIの『MSP430TM』マイコン向けのControlSUITETM、StellarisWare®、Grace 1.1その他のソフトウェア・プラットフォームからの、詳細に渡るコード例の活用に役立つブラウザを統合
  • ビデオ・チュートリアル: 主な特長を解説
  • 容易で簡潔な移行: 従来バージョンのCCS IDEからの移行が容易なことから、ソフトウェアの再使用を実現

CCS IDEバージョン5のその他の特長と利点

  • より優れたコード開発環境: 進歩したエディタおよび、コードのコンパイル、コードの折畳み、ソース変更のローカル・ヒストリ、複数のマーカーおよび、複数タスクをソース行に関連付ける機能をはじめとした豊富な機能によって、設計とトラブルシュートを迅速化。また開発者は、ネイティブ・フォーマット内でイメージとビデオを直接表示可能
  • 進歩したGUIフレームワーク: 複数のパースペクティブを作成し、メニュー群、ツールバー群のほか、複数のプロセッサにアクセスするようなプログラムを編集またはデバッグするなど、特定のタスク群に適切な機能およびビューを定義する「ファースト・ビュー群」をフルにカスタマイズでき、データおよびプロジェクトの管理を簡素化
  • マルチプロセッサのデバッグ機能: 複数コアのステータスおよび情報を知的に管理、個々のコアに独立したデバッガを使う複雑さを緩和。静的なコード解析、ソースコード・コントロール、モデリングおよびスクリプトの開発をはじめとした、サードパーティからの1,200件を超えるプラグインが製品開発をサポート
  • 柔軟なプロジェクト環境: 開発者は、コンパイラおよび、個々のプロジェクトで使用されるSYS/BIOSTMソフトウェア・カーネルの基礎バージョンを制御できることから、各プロジェクトをメインテナンス・モードとし、展開時のツール群の継続使用を可能にすると同時に、新しいプロジェクトで、最新のテクノロジー向上の利点を活用
  • デバッグ・サーバー・スクリプティング・インターフェイス: コードの検証およびプロファイリングのような、コマンド・タスクの自動化を実現
  • アップデート・マネージャー・ツール: ツール群の更新を自動で管理

価格および供給について

現在、開発各社向けのCCS IDE バージョン5のライセンスを販売中です。『XDS100』JTAGエミュレータ 79ドル(参考価格)を使用する開発者は、無償でCCS IDEバージョン5のライセンスを使用することができます。TIのすべての組込みプロセッサに使用できるフル・プラチナ・ライセンスは495ドル(参考価格)です。また、JTAGデバッガを必要としないLinuxおよびAndroidアプリケーションの開発者向けにCCS IDEバージョン5は無償でダウンロードできます。

※ StellarisWareはTexas Instrumentsの登録商標です。Code Composer Studio、ControlSUITE、MSP430およびSYS/BIOSはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。