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日本TI、広帯域送信システムのコスト削減に役立つ、業界で最も小型で低消費電力の2チャネル内蔵500MSPS D/Aコンバータを発表

2011年11月07日

SCJ-11-092

2011年11月7日

日本テキサス・インスツルメンツは、広帯域送信システムの原材料費削減に役立つ、2チャネル内蔵、500MSPSのD/Aコンバータとして、分解能12ビットの『DAC3162』および、分解能10ビットの『DAC3152』を発表しました。これらの新製品は、同クラスで最も小型、低価格、低消費電力のデバイスです。ワイヤレス基地局、SDR(ソフトウェア無線)、ポイント・ツー・ポイントのマイクロウェーブ、Eバンド(2~3GHz帯)無線およびポータブルの試験機器をはじめとした広帯域送信システム向けに開発されました。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

DAC3162』および『DAC3152』の主な特長と利点

  • クラス最小の消費電力: 同種の製品と比較して、消費電力を最高35%低減することから、ポータブル機器の電池動作時間を延長。500MSPS動作時の消費電力は、『DAC3162』は135mW/チャネル(出力電流20mA)、『DAC3152』は67mW/チャネル(出力電流2mA)
  • 小型パッケージ: 7mm角のQFNパッケージで供給されることから、同種の500MSPS D/Aコンバータ・ソリューションと比較して基板実装面積を50%縮小
  • ピン互換性: 『DAC3162』と『DAC3152』はピン互換性を確保することから、基板パターンやソフトウェアの変更なしで12ビットおよび10ビットの分解能と、コストの柔軟性を提供
  • インターフェイスを簡素化: SPI(シリアル・ペリフェラル・インターフェイス)が不要な、簡素なインターフェイスを提供

ツール群、供給および価格について

『DAC3162』および『DAC3152』は、7mm角の48ピンQFNパッケージでサンプル供給中です。量産出荷は2011年11月の予定で、1,000個受注時の単価(参考価格)は『DAC3162』が12.60 ドルより、『DAC3152』は9.15ドルより設定されます。

TIでは、『DAC3162』と『DAC3152』の搭載製品向けに、『CDCP1803』クロック・バッファおよび『TRF370333』4象限モジュレータを搭載し、トランシーバ信号チェーンの全機能を提供するEVMとして、『DAC3162EVM』および『DAC3152EVM』を、それぞれ単価199ドルで供給します。これらのEVMは、TIの『TSW3100』パターン・ジェネレータ・モジュールと組み合わせて迅速な評価が可能です。また、IBISモデルも供給されます。

DAC3152』および『DAC3162』の特性表

項目

DAC3152

DAC3162

分解能

10 ビット

12 ビット

サンプル/アップデートレート

500 MSPS

500 MSPS

内蔵DACチャネル数

2

2

インターフェイス

10ビット幅マルチプレックス LVDS

12ビット幅マルチプレックス LVDS

SFDR

76 dB

78 dB

IMD3

86 dB

88 dB

インターポレーション

なし

なし

消費電力 (typ)

250 mW

270 mW

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +85 ℃

-40 ℃ ~ +85 ℃

ピン/パッケージ

48QFN

48QFN、48VQFN

1,000個受注時の単価(参考価格)

9.15 ドルより

12.60 ドルより

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。