2011年10月18日
SCJ-11-087
2011年10月18日
日本テキサス・インスツルメンツは、市場投入時間の短縮に役立つ、電力線通信(PLC)、特定小電力無線、スマートグリッドおよびメータリング・アプリケーション向けの4種類のシステム・ソリューションを発表しました。
製品に関する情報はこちらからも参照できます。
1. PLC向け開発キット
TIでは、PLC機能を実現する開発キットとして、PRIMEの認証を取得済みの『TMDSPLCKIT-V3』を発表しました。この開発キットは『TMS320F2806x』PiccoloTM浮動小数点マイコンと、新型の『AFE031』アナログ・フロントエンド(AFE+パワーアンプ)を搭載し、PLCを実現する主要な要素を2チップに集積し、優れたアナログ、デジタルの性能を提供します。
主な特長と利点
2. PLC用リファレンス・デモ
TIは、スマートグリッド・インフラストラクチャ(SGI)向けの各種ソリューションおよび、データ・コンセントレータ開発各社のニーズを認識して、SGI評価プラットフォーム上のPLC用データ・コンセントレータのリファレンス・デモキットを提供します。TIの新型データ・コンセントレータは、PRIME、G3、FlexOFDMの各ライブラリをはじめとした様々なPLC標準規格を一つのハードウェアでサポートします。
主な特長と利点
3. 「Auto-rem」キット
さらに、Cygnus Electronics社は、TIのテクノロジーを活用して、スマートグリッドに接続する電気自動車向けPLC通信を試験・実装するための最先端の評価モジュールを提供する、自動車向けの新型ソリューションを開発しました。同社は、電気自動車と、電気自動車用電源装置(EVSE)をJ1772パイロット・ワイヤ経由で接続する狭帯域通信向けソリューションである「Auto-rem」を供給します。『AREM-001』「Auto-rem」キットは、Cygnus Electronics社から、495ドル(参考価格)でご注文を受付け中です。
主な特長と利点
4. WMBUS
TIでは、標準化されたローパワー・ワイヤレス通信向けの全機能内蔵システム・ソリューションを提供しており、電気、ガス、水道などの検針をワイヤレスで実現するWireless M-BUS(WMBUS)新型プロトコル・スタックを供給中です。WMBUSプロトコル・スタックは、TIの電源向けソリューションおよび、組込みFRAMテクノロジーを含む低消費電力マイコンと組み合わせることで、積算電力計およびデータ収集装置をはじめとした各種のスマート・メータリング・アプリケーションに高いコスト効率のシステム・ソリューションを提供します。また、スマート水道・メーターおよびスマートガス・メーターの電池動作時間の最適化に役立ちます。同スタックは、TIのsub-1GHz(1ギガヘルツ未満の周波数帯)向けの『CC1101』、『CC1120』ワイヤレス・トランシーバ製品、『CC430』テクノロジー・プラットフォーム経由のコネクティビティ機能も提供します。
主な特長と利点
TIのスマートグリッド ソリューションについて
TI は、革新的な製品、最先端のソフトウェアとの統合システムを通して、スマートグリッド・ソリューションを提供します。TI のスマートグリッド・ポートフォリオは、シリコン、ソフトウェア、および包括的なグリッドインフラ、実用的なメーター、住宅や建物のオートメーションシステムのためのサポートを兼ね備えています。
※ PiccoloはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。