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ニュースリリース

日本TI、部品点数を最大80パーセント、BOMコストを最大50パーセント低減するクロック・ジェネレータを発表

2011年10月06日

有線および光通信ライン・カードのタイミング・アーキテクチャを簡素化

SCJ-11-081

2011年10月6日

日本テキサス・インスツルメンツは、業界最高のジッタ特性を提供する高集積クロック・ジェネレータを発表しました。ナショナル セミコンダクター新製品の『LMK03806』は、従来のソリューションに比べ、性能を向上しながら、必要なクロック周波数を低コスト水晶振動子から生成することを可能にし、部品点数(最大80パーセント)、基板サイズ、BOMコスト(最大50パーセント)の大幅な低減を実現します。詳細情報およびサンプルの注文については、www.tij.co.jp/lmk03806-prをご覧ください。

『LMK03806』は7系統の独立した周波数を同時に最大14出力することで、有線および光通信ライン・カードのタイミング・アーキテクチャを簡素化します。『LMK03806』は出力周波数範囲が2.37MHzから2.6GHzと広いため、代表的なライン・カードのすべての部品に対し、必要なクロックを供給します。

LMK03806』の主な特長と利点

・高周波数VCO(電圧制御オシレータ)とプログラム可能な出力分周回路:複数の共通周波数の同時生成により、タイミング設計を簡素化します。

・超低ジッタ:312.5MHzの出力周波数で、RMS(二乗平均平方根)ジッタ 50fs(フェムト秒)を実現し、ビット・エラー・レートとキャリア対ノイズ比性能を向上します。

・プログラム可能なLVDS、LVPECL、LVCMOS:各出力クロックは独立した設定が可能で、レベル変換回路とファンアウト・バッファを不要にします。

・水晶振動子インターフェイス:低コスト水晶振動子の使用により、複数クロックの同時生成を可能にします。

コンパニオン・チップの『LMK00301』差動ファンアウト・バッファ/レベル変換器は、シングルエンド、差動または水晶振動子入力に対応し、LVDS、LVPECLまたはHCSLフォーマットで最大3GHzの入力クロックを10系統に分配します。『LMK00301』はクラス最高のジッタ特性を提供し、LMK03806クロック・ジェネレータと組み合わせて使えば、156.25MHzのRMSジッタを51fsに、312.5MHzのRMSジッタを30fs未満に抑えることができます。『LMK00301』は柔軟性が極めて高く、無線インフラおよび産業用アプリケーションなど、さまざまな市場向けのクロック設計要求仕様に対応できます。

『LMK03806』および『LMK00301』クロッキングICは、TIの『TMS320C6748』DSP、および『TMS320C66x』マルチコア DSPと組み合わせて使用することにより、完結したシグナル・チェーン・ソリューションの提供が可能になります。

価格、パッケージおよび供給について

『LMK03806』は9mm x 9mmの64ピンLLP®パッケージで出荷が開始されており、1,000個受注時の単価(参考価格)は7.95米ドルです。また、『LMK00301』は7mm x 7mmの48ピンLLPパッケージで出荷が開始されており、1,000個受注時の単価(参考価格)は2.95米ドルです。

TIのクロック製品ラインナップの詳細については下記のサイトをご覧ください。

・LMK03806評価モジュールとサンプルの注文:www.tij.co.jp/lmk03806-pr

・LMK00301評価モジュールとサンプルの注文:www.tij.co.jp/lmk00301-pr

・ナショナル セミコンダクター社のクロックおよびタイミング・ソリューションの全ラインナップ:www.tij.co.jp/clocks-n

※ LLP、Texas InstrumentsおよびNational Semiconductorはテキサス・インスツルメンツの登録商標です。その他のブランドおよび商標または登録商標は、各社の所有に属します。