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日本TI、低電圧動作、低コスト要件のアプリケーション向けに、低消費電力と高性能を提供するローパワー・オペアンプを発表

2011年09月14日

SCJ-11-077

2011年9月14日

日本テキサス・インスツルメンツは、低電圧、電池動作で低コスト要件の産業用、コンシューマ用および医療用の各種アプリケーション向けに、1.8V動作、レール・ツー・レール入出力の汎用オペアンプ製品ポートフォリオを拡張する新しい製品ラインアップとして、『OPA2314』を発表しました。

  

この2回路内蔵の新製品は、消費電力と性能の最良の組合せを実現し、低い静止電流、低雑音および、1.8V~5.5Vと広い電源電圧範囲等の特長を提供します。

『OPA2314』は市場の同種の製品と比較して、最高で40%低い静止電流を提供することから、火災報知機、ポータブル・メディア・プレーヤー、ラップトップPC、コンピュータのペリフェラルおよび血糖値計などの各種アプリケーションにおいて、電池動作時間の延長に役立ちます。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

OPA2314』の主な特長と利点

  • 最良の消費電力と性能の組合せを提供: 190μA/チャネル(最大値)と低い静止電流特性および、14nV/√Hz(1kHz時)の低雑音特性を提供することから、システムの消費電流を低減し、高いSN比(信号-雑音比)を保持すると同時に、低レベル信号の増幅を実現
  • 広い電源電圧範囲を提供: 1.8V~5.5Vと広い電源電圧範囲および、レール・ツー・レールの入出力を提供。アンプのダイナミックレンジを拡大し、シグナルチェーンのSN比を保持または向上
  • 高いゲイン帯域幅: 3MHzのゲイン帯域幅によって高感度を提供、広い周波数範囲に渡って高分解能のシステムを実現
  • 低い入力バイアス電流: 0.2pAと低い入力バイアス電流を提供、高いソース・インピーダンスの各種アプリケーションをサポート

開発ツール群およびサポート

TIでは、『OPA2314』搭載製品の開発期間の短縮に役立つ、さまざまなツール群およびサポートを供給しています。

  • 数多くの異なる回路を容易かつ迅速に構成できることで、評価作業の短縮に役立つユニバーサル評価モジュール(EVM)を供給中です。このEVMは5ドル(参考価格)で供給中です。
  • SPICEベースのアナログ・シミュレーション・プログラムである『TINA-TI 9.1』内でリファレンス・デザインおよびSPICEモデルを利用できます。
  • 『Analog Filter Designer』、『FilterPro』のほか、デシベル、周波数/波長およびオペアンプによるゲイン・ステージのカリキュレータをはじめとした、解析のためのソフトウェア、アプリケーションおよび計算ユーティリティを供給中です。

供給、パッケージおよび価格について

『OPA2314』は3mm角のSON、5mm× 3mm のMSOPおよび、6mm×5mmのSOICの3種類のパッケージ・オプションの製品を供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.55ドルより設定されています。『OPA2314』の1回路内蔵および4回路内蔵バージョンの製品は、2011年第4四半期の供給の予定です。

OPA2314』の特性表

項目

OPA2314

内蔵チャネル数

2

電源電圧範囲 Vs

単電源: 1.8 V ~ 5.5 V

チャネルあたり静止電流 (max)

0.19 mA

ゲイン帯域幅積 GBW (typ)

3 MHz

オープンループ・ゲイン (min)

100 dB

スルーレート(typ)

1.5 V/μs

入力オフセット電圧 Vio (@ 25℃)(max)

2.5 mV

オフセット・ドリフト (typ)

1 μV/℃

電圧ノイズVn (1kHz)(typ)

14 nV/√Hz

入力バイアス電流 IIB (max)

10 pA

同相モード除去比 CMRR (min)

75 dB

レール・ツー・レール

入出力

出力電流Io (typ)

20 mA

ピン/パッケージ

8ピンMSOP、8ピンSOIC、8ピンSON

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +125 ℃

1,000個受注時の単価

 (参考価格)

0.55 ドルより

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。