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日本TI、業界で最も小型の1線式I/OエクスパンダICを発表

2011年09月12日

出力ポートを5チャネルまで拡張できるI/Oエクスパンダ

SCJ-11-075

2011年9月12日

日本テキサス・インスツルメンツは、STSW(セルフ・タイムド・シングル・ワイヤ:  1本のデータ入力信号のタイミングに自動的に同期する)動作の、業界で最も小型の1線式I/OエクスパンダIC(集積回路)として、『TCA5405』を発表しました。

この新製品は、プロセッサの1本のGPIO(汎用I/O)信号を入力として、制御可能な出力信号を5本まで拡張できます。『TCA5405』はプロセッサとの接続に必要な信号数を低減できることから、I2Cインターフェイスや、SPI(シリアル・ペリフェラル・インターフェイス)と比較して信号数を大幅に低減できます。

『TCA5405』は、携帯電話、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)、ポータブル・メディア・プレーヤーなどのほか、血糖値計およびインシュリン・ポンプをはじめとしたポータブルの計装機器など、小型化が必要な様々な機器への実装に最適です。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

TCA5405』の主な特長と利点

  • ポート数を簡単に拡張でき、CS(チップセレクト)やEN(イネーブル)信号などの簡単な信号および、±20mA以下のLEDの駆動などの複雑な機能の実装に最適
  • 8ピン、実装面積2.25m2のマイクロQFNパッケージで1線式制御プロトコルを提供することから、業界で最も小型の5チャネル・エクスパンダを提供
  • STSWインターフェイスにより、I2Cインターフェイスと比較して信号本数を50%、またSPIバスと比較して75%削減
  • 市場の同種の製品と比較して20%低い、2μA(最大値)のスタンバイ電流の特長から、低消費電力の高性能アプリケーションをサポート、また±20mA(最大値)と高い電流駆動能力を提供

開発ツール群およびサポートについて

TIでは、設計シミュレーションのための『TCA5405』のIBISモデルをはじめ、製品開発の迅速化に役立つ、様々な無償ツール群およびサポートを供給中です。

供給、パッケージおよび価格について

『TCA5405』は量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは8ピン、実装面積2.25mm2のRUGマイクロQFNです。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.65ドルです。

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。

TCA5405の特性表

 項目

TCA5405

出力チャネル数

5

伝搬遅延時間 tpd (max)

100 ns

動作温度範囲

-40 ℃~+85 ℃

クロック周波数 SCLK(max)

1,000 kHz

電源電圧範囲 Vcc

1.65 V ~ 3.5 V

ピン/パッケージ

8X2QFN

I2Cアドレス

なし

イネーブル入力

なし

オープン・ドレインI/O

なし

5 V対応I/O

なし

プッシュ・プルI/O

内蔵

1,000個受注時の単価(参考価格)

0.65 ドルより