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ニュースリリース

日本TI、コンシューマ向けの医療、フィットネス、アラートなどのアプリケーション開発を迅速化する最新のBluetooth low energyプロファイル 10種類を発表

2011年09月05日

TIのCC2540 Bluetooth® low energy SoC上の動作に最適化された各プロファイルを 開発ツールおよび、サンプル・アプリケーションがサポート

SCJ-11-72

2011年9月5日

高集積度のワイヤレス・コネクティビティ・ソリューション供給で業界をリードする日本テキサス・インスツルメンツは、Bluetooth®  low energyテクノロジー(Bluetooth version 4.0 )の10種類のプロファイルならびに、同規格準拠のセンサ機器の市場開発を促進するサンプル・アプリケーションを発表しました。これらのBluetooth low energyアプリケーション・ソフトウェアは、TIの『BLE Stack』の一部であり、TIの『CC2540』Bluetooth low energy SoC(システムオンチップ)上での使用向けに、ロイヤリティ無償で供給されます。TIでは、これらの新型プロファイル群を補完する包括的な『CC2540DK』開発キットも発表しました。この開発キットはソフトウェア開発、詳細に渡るRF性能の評価およびパケット・スニッフィングの試験のための柔軟なプラットフォームを提供します。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

TIは、find-me、health thermometer(体温計)、heart rate(心拍計)およびproximityの各プロファイルについて、Bluetooth SIG(Special Interest Group)の認証を取得済みです。また、更新済みの『BLE-Stack』には、blood pressure sensor(血圧計)、remote control (soft command)(ソフト・コマンド・リモコン)、watch(時刻、ネットワーク利用可能)、emulated keyboard/dongle (HID)(エミュレーションによるキーボード/ドングルのヒューマン・インターフェイス・デバイス)、time and alert notification(時刻および警報の通知)などの、今後認証予定の各プロファイルのサポートも含まれます。また、更新済みの『BLE-Stack』には、Bluetooth low energyのセントラルおよびペリフェラルの各設定のサポートも追加されました。セントラル設定の場合、『CC2540』SoCは、最高3本の接続を同時にサポート可能です。例えば、エンドユーザは、心拍モニタ、血圧センサおよび体温計を同時に実行し、1個のセントラル健康機器に接続できます。

TIの『BLE-Stack』は、Bluetooth SIGの認証および相互接続性試験に準拠するほか、TIの複数のデュアルモードBluetooth ソリューションとの間で実施された詳細に渡る試験にも合格しました。TIでは、センサ・アプリケーション向けのシングルモードBluetooth low energyソリューションおよび、BlueLinkTM7.0(BL6450)、WiLinkTM6.0(WL12x)およびWiLinkTM7.0(128x)をはじめとするモバイル・ハンドヘルド機器向けのデュアルモード・ソリューションを供給中です。

BLE-StackBluetooth low energyアプリケーション・ソフトウェアの特長と利点

  • シングルモードBluetooth low energyアプリケーションを早期に実現
  • 10種類のプロファイルのサポートおよび各種サンプル・アプリケーション
  • TIの『CC2540』Bluetooth low energy SoC(*注)上での使用向けに、ロイヤリティ無償のソフトウェアを供給
  • Bluetooth low energyのセントラル・デバイスで、最高3本の接続をサポート
  • ローパワー、小型のセントラル・アプリケーション向けの開発フレームワーク
  • 外付けのマイコンが不要
  • ワンチップBluetooth low energyセントラル・アプリケーション向けの新型のGAPセントラル・ロール・プロファイル
  • Bluetooth low energyペリフェラル・アプリケーションの試験用ツール群を無償で提供
  • 更新済みの『BTool』は複数接続、暗号化、ペアリング、ボンディングのサポートを提供
  • リファレンス・デザインおよび開発キットには、TIの『TPS62730』(*注)降圧型コントローラを統合済みであることから、CR2032コイン・セル電池からの消費電流を最高20%低減

CC2540DK』開発キットについて

全機能内蔵のハードウェア性能試験プラットフォームおよび、包括的なソフトウェア開発環境が、迅速かつ容易な『CC2540』上のソフトウェア開発および実行に役立ちます。キットの内容を次に示します。

  • 2個の『CC2540』ベースのRF評価モジュール
  • 1個の『CC2540』ベースのUSBドングル
  • 汎用開発ボード『SmartRF05EB』
  • ソフトウェアおよびハードウェア・プロトタイプ、ケーブル類、アンテナ類および資料

*注: 『CC2540』SoCは超低消費電力のアプリケーションに最適化されていることから、先に発表されたTIの『TPS62730』DC-DCコンパニオン・ソリューションと組み合わせて使用できます。『TPS62730』はバイパス・スイッチを集積した高効率の電圧変換向けの降圧型コンバータであることから、電力を節約し、アプリケーションの電池動作時間の延長に役立ちます。

ツール群、供給、パッケージおよび価格について

現在、『BLE 1.1』Bluetooth low energyソフトウェア・スタックは、『CC2540』Bluetooth low energy SoC上での使用向けに、ロイヤリティ無償で供給中です。最新の『CC2540DK』開発キットはTIのe-Storeから299ドル(参考価格)で供給中です。

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。