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日本TI、業界最高の精度の電流シャント・モニタICを発表

2011年08月25日

SCJ-11-065

2011年8月25日

日本テキサス・インスツルメンツは、業界最高の精度を提供する電流シャント・モニタICとして、『INA226』を発表しました。この新製品は、10μV(最大値)のオフセット電圧および、0.1%(最大値)のゲイン誤差特性を提供することから、市場の主要な製品と比較して、10倍を超える精度を提供します。このデバイスは全機能内蔵の16ビット、ワンチップ・ソリューションであり、I2Cデジタル・インターフェイス経由で、フル・プログラマブルの電流、電圧および電力の計測機能を提供します。『INA226』は、サーバー、通信機器、コンピュータ、電力管理機器および試験・計測装置など、正確な電力計測を必要とする各種アプリケーションに最適です。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

  • 『INA226』の詳細、サンプルおよび評価モジュールのご注文:

http://www.tij.co.jp/ina226-prjp

『INA226』の主な特長と利点

  • I2Cインターフェイス経由で電流、電圧および電力計測機能を提供するワンチップ・デジタル・ソリュー
  • ションであることから、外付けのマルチプレクサやA/Dコンバータが不要で、プリント基板の設計およびレイアウトを簡素化
  • 10μV(最大値)のオフセット電圧および、0.1%(最大値)のゲイン誤差特性により、業界最高の精度を提供することから、低電流時にも高精度を実現するとともに、より小さな値のシャント抵抗を使用でき、電力損失を低減
  • 変換時間とサンプルの平均化機能を独立してプログラムできることから、各システム向けのカスタマイズ作業を迅速化するとともに、ソフトウェアおよびメモリの要件を緩和
  • 420μA(最大値)の静止電流および、2μA(最大値)のシャットダウン電流によって、『INA226』内蔵のA/Dコンバータおよびマルチプレクサが動作中の場合でも、同種のディスクリート構成の回路と比較して3.5%低い消費電力で、より高い電力効率の動作を実現
  • 140dBのCMRR(同相モード除去比)および36VのCMV(同相モード電圧)によって、動作範囲全体に渡ってオフセット電圧の変化が小さく、誤差の解析作業を簡素化

供給、パッケージおよび価格について

『INA226』は、10ピンMSOPパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.30ドルです。

開発ツール群およびサポートについて

USBインターフェイス搭載で、『INA226』の性能の設定およびモニタのためのソフトウェアが付属した『INA226EVM』評価モジュールは、参考価格75ドルで供給中です。また、プリント基板のシグナル・インテグリティの検証に役立つIBISモデルも供給中です。

『INA226』の特性表

 項目

INA226

電圧ゲイン V/V

1

同相モード範囲

0 V ~ 36 V

出力形式

I2C

入力オフセット(max)

±10μV

入力オフセット・ドリフト (max)

±0.1μV/℃

静止電流(typ)

±0.33 mA

電源電圧範囲 Vs

2.7 V ~ 5.5 V

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +125 ℃

ピン/パッケージ

10MSOP

1,000個受注時の単価(参考価格)

1.30 ドルより

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。