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ニュースリリース

Smart Energy 1.1標準規格に準拠したTI製品がZigBee Allianceの認証を取得

2011年08月24日

より広い通信範囲、より優れた相互接続性を備えた ユーザー・フレンドリなホーム・エリア・ネットワーク製品を、 より容易かつ効率的に実現する最新の『Z-StackTM 2.5.0』を供給

SCJ-11-064

2011年8月24日

ZigBee®アライアンスのメンバーであるテキサス・インスツルメンツは、先にZigBee Allianceが発表したZigBee Smart Energy 1.1標準規格を実装した同社の製品が、同アライアンスの認証を取得したと発表しました。TIでは、ZigBee Smart Energy 1.1標準規格をサポートし、ホーム・エリア・ネットワーク(HAN)に対応する新型のZigBeeプロトコル・スタックである『Z-Stack 2.5.0』の供給を開始します。産業用監視および制御、スマート・メーター、ビルディング・オートメーションその他の各種ローパワー・ワイヤレス・アプリケーションの開発において業界をリードするTIのZigBee Smart Energy 1.1準拠プロファイルは、開発各社に各種の実装機能との相互接続を実現するために必要な信頼と手段を提供します。ZigBee Smart Energy 1.1標準規格をサポートするTIの『Z-Stack 2.5.0』スタックは、TIの各種のZigBee準拠ハードウェア・プラットフォーム上で、ロイヤリティ無償で使用できます。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

TIのローパワーRF製品の総責任者、ローラン・ジャイアイ-ミニェット(Lurent Giai-Miniet)は次のように述べています。「新しい『Z-Stack 2.5.0』プロトコル・スタックは、米国エネルギー省のスマート・グリッド・プログラムおよびヨーロッパ連合のイニシアチブにおいて最も重要な要件であるエネルギー消費の監視機能をはじめ、より広い通信範囲、より優れた相互動作機能を備えた、ユーザー・フレンドリなHAN製品を実現します。またTIでは、今後発表予定のSEP 2.0をはじめとした、次世代のスマート・エネルギー標準規格に準拠するソフトウェアを継続して供給します」

TIの『Z-Stack 2.5.0』プロトコル・スタックの特長と利点

特長

利点

多くの実績、高いコスト効率、使いやすいハードウェア、ソフトウェアおよびサンプル・アプリケーションはじめとした、包括的な ZigBeeソリューション・セットを提供

  • オールインワンパッケージで、最終製品の市場投入時間を効率的に短縮

 

標準規格に完全に準拠するZigBee PRO機能セット、IEEE 802.15.4 MACソフトウェア(TIMAC)、高性能の無線通信機能およびサンプル・アプリケーションを提供

  • ワイヤレス機器へのより低価格の組込みを実現。
  • IEEE 802.15.4 製品ポートフォリオおよびプラットフォームとの間で、相互接続性および統一性を確保
  • WLANおよびBluetooth®テクノロジーその他の2.4GHzソリューションとの間で、良好な共存性を提供

ZigBee Smart Energy 1.0標準規格を使用してZigBee認証を取得済の製品との間で、後方互換性を提供

  • 既存のハードウェアを使用できることから、ZigBee Smart Energy 1.1へのアップグレードにおいて開発期間の短縮およびコストの削減を実現

以下の新しい機能セットを追加: 高速ポーリング、エネルギー価格の通知、ブロック料金、インフラ機器における複数のエネルギー・サービス、他のプロトコルのトンネリング、over-the-air (OTA)アップデートその他

  • 相互動作性を備え、ローパワーで、よりグリーンの機器を実現
  • 現在利用可能な占有ソリューションと比較して、より詳細なエネルギー消費情報を顧客に提供
  • OTAアップグレードによって、将来のZigBee Smart Energy 標準規格へのHAN機器のフィールド・アップグレード機能を実現

TIおよびTIのデベロッパー・ネットワークから、強力なワールドワイドのサポートおよび、膨大な開発ツール群を供給

  • 設計サイクルの短縮に役立つサポートを提供
  • デバッグおよび製品の最適化に役立つサードパーティの紹介

 

TIZigBee市場向け製品と豊富な実績

TIのZ-Stackは、ZigBee AllianceのGolden-Unitステータスを取得済みの、業界をリードするZigBeeプロトコル・スタックであり、急成長中のIEEE 802.15.4準拠製品ポートフォリオおよびプラットフォーム向けに開発されました。TIのZ-Stackプロトコルは、ZigBee 2007標準規格に準拠しており、CC2530システムオンチップ、『MSP430TM』超低消費電力マイコン+CC2520トランシーバ、Stellaris® CortexTM-Mマイコン+CC2520トランシーバをはじめとする、TIのさまざまなハードウェア・プラットフォーム上で、ZigBeeおよびZigBee PROの各機能セットをサポートします。高性能の無線機能は、Wi-FiおよびBluetooth®テクノロジーその他の2.4GHz帯ソリューションとの間で良好な共存性を提供します。

TIはスマート・メーター市場において15年を超える実績を持ち、グリッド・インフラ、公共料金用メーター、電力線搬送通信(PLC)およびホーム/ビルディング・オートメーションなどの開発に向けた、最先端のシステム製品、ソフトウェアおよびツール群を幅広く取り揃え、よりスマートなグリッド・ソリューションを供給しています、TIは、スマート・グリッド市場およびその他の市場向けに最先端のZigBeeソリューションを供給中であり、将来開発される各種のZigBee標準規格をサポートする製品の供給を継続します。

ツール群、供給、パッケージおよび価格について

現在、TIのZigBee準拠ハードウェア・プラットフォーム向けの『Z-Stack 2.5.0』は、ロイヤリティ無償でTIのウェブから供給中です。TIのZigBee開発キットは、TIのe-Storeから供給中です。このキットには、ZigBeeのメッシュ機能を試験するための追加ノードが含まれています。また、この開発キットには、ZigBeeをただちに直接体験できる複数のZigBeeデモ・アプリケーションをプログラム済みです。また、『CC2530』上で『Z-Stack』を実行し、また小型のMSPマイコン上でアプリケーション・コードを実行することで、コンセプトのデモを行います。

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します