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ニュースリリース

テキサス・インスツルメンツ・インコーポレイテッド 2011年第2四半期決算概要

2011年07月26日

CORPPR-11-007

2011年7月26日(米国時間2011年7月25日)抄訳

テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長 兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は25日、2011年第2四半期の業績を発表しました。主な内容は次の通りです。

TIの2011年第2四半期売上高は3,458百万ドルとなりました。前期(2011年第1四半期)比で2パーセント増加し、前年同期(2010年第2四半期)比では1パーセント減となりました。受注額は3,600百万ドルで、前期比とほぼ同等、前年同期比では3パーセント減となりました。

アナログおよび組込みプロセッシングの業績は引き続き好調で、組込みプロセッシングの売上高は12パーセント増、アナログは3パーセント増となり、両分野のマーケットシェアを再び獲得しています。

東日本大震災の被害を受けた会津工場、美浦工場は、現場チームの努力により予想以上に早く生産再開となりました。

第3四半期も売上増を見込んでいますが、一部のコンピューティングおよびコンシューマ関連メーカーでの生産はやや鈍い状況です。一方で、アジアでの特約店販売は順調であり、また日本の顧客需要も高まっており、第2四半期の受注残の増加もあって、第3四半期の売上は微増になると見ています。TIは、今後の需要増に対応すべく万全の準備を整えています。ナショナル・セミコンダクターの買収は、ひきつづき年末までの完了を見込んでいます。

特別費用および収入を含めた一般的会計原則に基づいた業績は、以下の通りです。

 

2011年
第2四半期

2011年
第1四半期

2010年
第2四半期

売上高または営業収入

3,458百万ドル

3,392百万ドル

3,496百万ドル

営業利益

905百万ドル

908百万ドル

1,107百万ドル

税引後純利益

672百万ドル

666百万ドル

769百万ドル

1株当り利益

0.56ドル

0.55ドル

0.62ドル

営業活動によるキャッシュフロー

631百万ドル

516百万ドル

562百万ドル

 

 

第2四半期の営業利益は、主に東日本大震災関連コストの増加による粗利益減、工場の稼働率低下、および売上減により、前年同期比で減少となりました。前期比では、売上増による利益が工場稼働率の低下、地震関連コスト・経費の増加により相殺され、ほぼ横ばいとなりました。

TIの各製品分野の売上高は以下の通りです。

 

2011年
第2四半期

2011年
第1四半期

2010年
第2四半期

アナログ

1,588百万ドル

1,536百万ドル

1,512百万ドル

組込みプロセッシング

596百万ドル

533百万ドル

516百万ドル

ワイヤレス

558百万ドル

658百万ドル

727百万ドル

その他*

716百万ドル

665百万ドル

741百万ドル

 

*2011年第2四半期の約50百万ドルおよび2011年第1四半期の30百万ドルの地震関連コストを含む。また、第2四半期の13百万ドルおよび第1四半期の2百万ドルの買収関連コストを含む。

アナログ:(特定用途向けアナログおよびロジック製品、汎用向け高性能アナログ製品、パワー・マネージメント製品を含む)

  • 2011年第2四半期のアナログ製品の売上高は、パワー・マネージメント製品、汎用向け高性能アナログ製品の売上増により、前年同期比、前期比ともに増加となりました。
  • 営業利益は、生産施設増強のための経費増、製造コスト増により、前年同期比で減少となりました。前期比では、主に粗利益増により、増加しました。

組込みプロセッシング(多様な市場で販売されるデジタル信号プロセッサおよび汎用向けマイコン製品、通信インフラおよび車載用アプリケーションに特化した製品を含む)

  • 2011年第2四半期の組込みプロセッシング製品の売上高は、主に通信インフラ用アプリケーションの売上増により、前年同期比、前期比ともに増加となりました。汎用製品および車載用アプリケーション製品の売上は、小幅ながら増加しました。
  • 営業利益は、粗利益増により、前年同期比、前期比ともに増加となりました。

ワイヤレス(コネクティビティ製品、OMAPTMアプリケーション・プロセッサ、ベースバンド製品を含む)

  • 2011年第2四半期のワイヤレス製品の売上高は、ベースバンド製品の売上減により、前年同期比、前期比ともに、減少となりました。アプリケーション・プロセッサおよびコネクティビティ製品の売上は、前年同期比、前期比ともに、増加となりました。
  • 営業利益は、粗利益減により、前年同期比、前期比ともに減少となりました。

その他(DLP®製品、カスタムASIC製品、グラフ電卓、ロイヤルティ、工場取得に関連した供給契約に基づく製品を含む)

  • 2011年第2四半期のその他製品の売上高は、主にDLP®製品の売上減、ロイヤルティの減少、および2010年第4四半期におけるケーブルモデム製品部門の売却により、前年同期比で減少となりました。これらの売上減は、工場取得に関連した供給契約に基づく製品の売上増によって一部相殺されました。
  • 前期比では、グラフ電卓の季節的な売上増がDLP®製品の売上減によって一部相殺されたものの、増加となりました。
  • 営業利益は、震災関連コストおよび買収関連コストの増加により、前年同期比、前期比ともに減少となりました。

 

  • 2011年度の研究開発費は約17億ドルが予定されています。
  • 2011年度の設備投資額は約9億ドルが予定されています。
  • 2011年第3四半期の売上高は3,400百万ドルから3,700百万ドルの範囲を見込んでいます。


英文のニュース・リリース(全文)については、TIのインターネットのホームページ(http://www.ti.com)からご覧いただけます。