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ニュースリリース

日本TI、過酷な高温環境におけるエレクトロニクス機器の試験向けに、高温動作の『H.E.A.T. EVM』を発表

2011年06月30日

最高200℃の高温試験の認証済み、 テスト・オーブンに対応したデータ・アクイジション・システムを供給

SCJ-11-051

2011年6月30日

日本テキサス・インスツルメンツは、-55℃~+210℃と究極の広温度範囲で性能認証済みのシグナル・チェーン部品を搭載し、高温環境下で動作するデータ・アクイジション・評価モジュール『H.E.A.T.(Harsh Environment Acquisition Terminal)EVM』を発表しました。この評価モジュールは、200℃のオーブン温度において、最長で200時間の動作を提供するテスト・オーブンに対応しています。『H.E.A.T. EVM』は、石油・ガスのボーリング探査、商用ジェット・エンジンおよび重工業などの過酷で耐久性を要する高温環境で動作する広範囲のアプリケーション向けに、最高8チャネルのアナログ・データ入力およびシグナル・コンディション回路、デジタイズ処理機能を提供します。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

『H.E.A.T. EVM』を使うことで、温度保証範囲を超えた部品に求められる高額な認証試験や、スクリーニング・テストの実施を緩和させることができます。メーカー各社は過酷な高温環境で認証済みの部品を使用することで、各種アプリケーションを迅速かつ安全に開発でき、開発、検証および認証に必要な期間を大幅に短縮することが可能です。『H.E.A.T. EVM』の詳細およびご注文は http://www.tij.co.jp/heat-prから参照できます。

H.E.A.T. EVM』の主な特長と利点

- 温度センサ、圧力センサ、および加速度センサ向けに用意された6チャネルのほかに、差動信号用、シングルエンド信号用の2チャネルを追加した、合計8本の入力チャネルを提供

- -55℃~+210℃の広動作温度範囲で性能を認証済みで、少なくとも1,000時間の動作寿命を保証する半導体部品の包括的な組合せを提供

  • 『ADS1278-HT』 8チャネル、24ビット、128KSPSの同時サンプリングA/Dコンバータ
  • 『SM470R1B1M-HT』 ARM7マイコン
  • 『OPA211-HT』 低ローノイズ、高精度オペアンプ
  • 『OPA2333-HT』 低消費電力、ゼロ・ドリフト・オペアンプ
  • 『INA333-HT』ゼロ・ドリフト、低消費電力、単電源動作の計装アンプ
  • 『THS4521-HT』低消費電力、差動アンプ
  • 『REF5025-HT』 2.5V 高精度精電圧リファレンス
  • 『SN65HVD233-HT』 CANトランシーバ
  • 『SN65HVD11-HT』 RS-485 トランシーバ

- ポリイミド材料で製作され、高温で規定された受動部品と高温ハンダ材料で構成された『H.E.A.T. EVM』は、最高200℃の温度で200時間のテスト・オーブンに対応

ツール群、供給および価格について

『H.E.A.T. EVM』は、TIの高温および高信頼環境向けのアナログおよび組込みプロセシング製品のフル・ポートフォリオに追加されます。『H.E.A.T. EVM』は参考価格5,749ドルで供給中です。

『H.E.A.T. EVM』のハードウェアの初期設定および較正、チャネル設定そのほかの詳細を記載した 『H.E.A.T EVM User Guide』もダウンロード可能です。

『H.E.A.T. EVM』に搭載のすべての高温用半導体部品は、高温用セラミック・パッケージおよび、テスト済みのチップ(KGD:Known Good Die)としても供給可能です。

 ※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。