TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、出力2Wのローノイズ電源向けに絶縁型DC/DCコンバータを発表

2011年06月01日

ノイズに敏感なデータ・アクイジション およびインターフェイスなどの各種電源アプリケーションをサポートする出力2W、6Vの絶縁型Fly-BuckTMコンバータ製品

SCJ-11-040

2011年6月1日

日本テキサス・インスツルメンツは、プログラマブル・ロジック・コントローラ、工業用オートメーションその他のノイズに敏感なデータ・アクイジション製品に使用される、出力電力2Wの絶縁型電源向けに、高い電力変換効率の一次側用帰還トランス・ドライバーとして、『TPS55010』を発表しました。制御用FETを集積した高効率の『TPS55010』は、絶縁型電源を構成し、アナログ回路およびRS-485やRS-232などの通信インターフェイスと非安定化の3.3Vまたは5V入力との間のグラウンド・ループを遮断する、簡素でユニークなFly-Buck方式の利点を提供します。この2W出力のコンバータは、フォトカップラーが不要で、最高85%の電力変換効率を提供します。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

高速デジタル・アイソレータ向けのパワー・マネージメント製品

『TPS55010』絶縁型DC/DCコンバータは、『ISO721』および『ISO722』などの高速デジタル・アイソレータ、『ISO1176』絶縁型Profibusデバイス、『ISO35』絶縁型3.3V RS-485デバイスおよび『ISO3086』絶縁型5V RS-485トランシーバをはじめとした絶縁型トランシーバと組合せて使用できます。TIでは、『TPS55010』のほかに、1W出力のポピュラーなトランス内蔵-オープン・フレーム・パワー・モジュールで、絶縁型電源への交換およびグラウンド・ループの遮断を簡素化する『DC010505』も供給しています。

TPS55010』の主な特長と利点

  • 制御用FET内蔵の2W絶縁型電源コンバータで、各種の工業用製品をサポート。出力電圧は抵抗分圧器およびトランスの巻線比で設定
  • 100kHz~2MHzと広いスイッチング周波数範囲を提供することから、効率と実装面積を最適化する柔軟性を提供。スイッチング周波数はマスター・クロックに同期可能であることから、ノイズに敏感なデータ・アクイジション回路へのノイズを低減
  • -40℃~+150℃の動作接合温度をサポート、実装面積の縮小に役立つ、放熱特性を強化した3mm×3mm×1mmのモノリシックQFNパッケージで供給

パッケージ、価格および供給について

『TPS55010』は量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは放熱特性を強化した3mm角のQFNです。1,000個受注時の単価(参考価格)は、1.65ドルです。『DCP010505』プラグイン・モジュールは、7ピンSIPパッケージで、1,000個受注時の単価(参考価格)は、5.35ドルです。

※ Fly-Buck、Power Stage DesignerおよびSWIFTはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。

TPS55010の特性表

 項目

TPS55010

回路方式

フライバック型スイッチング・コントローラ

入力電圧範囲 Vin

2.95 V ~ 6 V

出力電流 Iout (max)

0.1 A

出力電圧範囲 Vout

5 V ~ 20 V

出力2 出力電流 Iout2 (max)

0.1 A

出力2 出力電圧範囲 Vo2

-5 V ~ -20 V

スイッチング周波数 (max)

2000 kHz

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +150 ℃

ピン/パッケージ

16ピン WQFN

定格

データシート参照

1,000個受注時の単価(参考価格)

1.65 ドル