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ニュースリリース

日本TI、電気自動車、電動工具およびUPS向けに業界最高の精度を提供する、Li-Ionバッテリー用モニタ製品を発表

2011年05月31日

バッテリーパックの寿命、供給エネルギーおよびシステムの安全性を拡張する知的機能を備えたバッテリー・マネージメントIC製品

SCJ-11-044          

2011年5月31日

日本テキサス・インスツルメンツは、ハイブリッド自動車および電気自動車、電動工具、無停電電源(UPS)などの各種アプリケーションにおいて、再充電可能なリチウム・イオン・バッテリーパックの寿命延長および、利用可能なエネルギーの向上に役立つバッテリー・マネージメントIC(集積回路)として、『bq76PL536』を発表しました。この新製品は複数のデバイスをスタック接続可能で、バッテリー残量計測、各バッテリー・セルのバランスおよび保護の各機能を提供する製品であり、個々のセル電圧の計測機能のための複数のA/Dコンバータ、過熱保護、セルのバランスおよび、絶縁されたチップ間通信機能などを集積しています。『bq76PL536』は新型のリチウム系バッテリーの電気化学反応のサポートに必要とされる±1mV以内の精度で、バッテリー・セル電圧の知的な計測機能を提供します。

製品に関する情報はこちらからも参照できます。

『bq76PL536』は、過電圧、電圧低下および過熱などの状態への、完全な二次レベルの保護も提供します。安全なスレッシュホールドを超えると、『bq76PL536』は通常の通信チャネルとは別に、独立したフォールト出力およびアラート出力を設定します。この安全機能の設定および実現には、外付け部品は不要です。

bq76PL536』の主な特長と利点

  • ±1mV(代表値)の電圧計測精度によって、残り容量、セルのバランス効率およびシステムの安全などに必要なバッテリー残量計測の精度を向上
  • 過電圧、電圧低下および過熱などの状態への二次レベルの保護機能も内蔵していることから、外付け部品のコストなしで、安全性を向上
  • 複数の『bq76PL536』をスタック接続することで、デバイス間の絶縁用部品の追加なしで最高192個のバッテリー・セルをモニタ可能
  • 1Mb/sと高速のシリアル・ペリフェラル・インターフェイス(SPI)バスを経由して、『bq76PL536』の各デバイス間で高い信頼性の通信を実現
  • 車載アプリケーション向けのAEC-Q100製造フロー、信頼性検証および試験を提供
  • バッテリー・セルのバランス・ドライバーは、充電および容量のバランス状態を確保することで、バッテリーパックで利用可能な容量の向上および、寿命の延長を実現

開発ツール群およびサポートについて

TIでは、『bq76PL536』デバイス・ファミリーの実装の迅速化に役立つ、各種のツール群およびサポートを供給しています。

価格および供給について

現在、『bq76PL536』および『bq76PL536-Q1』の各バッテリー・モニタICは64ピンHTQFPパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は、『bq76PL536』が4.30ドル、『bq76PL536-Q1』が5.05ドルです。

bq76PL536の特性表

 項目

bq76PL536

bq76PL536-Q1

保護可能なバッテリー・セル数

3、4、5、6

3、4、5、6

保護用FET

 外付け

 外付け

静止電流 (typ)

12 μA

12 μA

動作温度範囲

-40℃ ~ +85 ℃

-40℃ ~ +105 ℃

ピン/パッケージ

64HTQFP

64HTQFP

定格

データシート参照

データシート参照

1,000個受注時の単価(参考価格)

4.30ドル

5.05ドル

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。