2011年05月11日
SCJ-11-034
2011年5月11日
日本テキサス・インスツルメンツは、すべての『MSP430』デバイス上で、超低消費電力のタッチパッド検出機能を実現する、『MSP430』超低消費電力16ビット・マイコン静電容量式タッチパッド製品ポートフォリオを発表しました。この最新のポートフォリオは、業界をリードするTIの組込み用プロセシングの技術を元に開発され、使いやすい、高いコスト効率のマイコン・ベースの静電容量式タッチパッド・アプリケーションの選択肢を提供する、無償のソフトウェアおよびハードウェアで構成されたソリューションであり、これまで『MSP430』の各デバイスの特長である超低消費電力によるバッテリー駆動時間の延長を併せて提供します。
製品に関する情報はこちらからも参照できます。
ロイヤリティ無償の『MSP430』静電容量式タッチパッド・ライブラリは、開発者に、すべての『MSP430』マイコンにタッチパッド検出機能を提供します。複雑なタッチパッド検出アルゴリズムの開発が不要となるほか、ボタン、スライダー、ホイールおよび近接センサをはじめとした、様々な静電容量式タッチパッド検出アプリケーションをサポートします。このソフトウェア・ライブラリはすべての『MSP430』デバイスをサポートするほか、一部の『MSP430』デバイスは、特に静電容量式タッチパッドI/O(入出力)に最適化された新型のペリフェラル群を内蔵しています。『MSP430 バリュー・ライン』の『G2xx2』および『G2xx3』デバイスは、静電容量式タッチパッドI/Oを備えていることから、開発者は外付けの受動部品なしで、静電容量式タッチパッドに直接インターフェイスが可能です。また今後発表予定の『MSP430F51x2』デバイスでは、高精度のタッチパッド検出機能を実現する新しい高分解能のタイマである「Timer_D」も活用できます。TIでは、この新型ポートフォリオ向けに、『MSP430 バリュー・ライン LaunchPad』開発ツールへのプラグインであり、数々のタッチパッド検出アプリケーションの素早い評価および開発を実現する『Capacitive Touch BoosterPack』をはじめとした、使いやすい、低価格の開発キットを発表しました。さらに、『MSP430F5529』Experimenter Boardは、開発者に、広範囲のペリフェラル群およびセンサ群を活用し、複数のタッチパッド検出ボタンの使用が可能な評価プラットフォームを提供します。
『MSP430』静電容量式タッチパッド・ポートフォリオの主な特長と利点
価格および供給について
『MSP430』静電容量式タッチパッド・ライブラリは、http://www.tij.co.jp/capacitivetouch-pr-lpから無償でダウンロードできます。新型の『MSP430G2xx2』デバイスの10万個受注時の単価は0.33ドル(参考価格)より、また『MSP430G2xx3』デバイスの単価は同0.42ドル(参考価格)より設定されています。これらのデバイスは、現在、サンプル供給中です。使いやすい『430BOOST-SENSE1』Capacitive Touch BoosterPackは、期間限定の4.30ドル(参考価格)で供給中です。『MSP430F5529』Experimenter Boardは、149ドル(参考価格)でご注文を受付け中です。『MSP430F51x2』デバイスのサンプルは2011年第3四半期に供給予定です。
TIのマイコンおよびソフトウェアの幅広いポートフォリオ
TIでは、汎用の『MSP430TM』超低消費電力マイコン、『Stellaris』Cortex-M3 32ビットマイコン、さらに『C2000』ハイスピードマイコンまで、包括的なマイコンソリューションを供給しています。またそれらの製品を補完するTIの統合的なソフトウェア、ハードウェア開発ツール群、強力なパートナー製品、および技術サポートが、お客様の製品開発期間の短縮を支援します。
※ MSP430および Code Composer Studioは Texas Instrumentsの商標です。すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。