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ニュースリリース

日本TI、『TMS320C5000™』DSPの開発を簡素化、迅速化する、クレジットカード・サイズの2つの低価格開発ツールを発表

2011年04月21日

TIの低消費電力DSP『C5502』および『C5509A』搭載で、パソコンのUSBポートに直結可能な低価格『eZdsp™』開発ツール

SCJ-11-027

2011年4月21日

日本テキサス・インスツルメンツは、開発者、研究者および学生をはじめとする広範囲の『TMS320C5000TM』デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)のユーザー向けに、低価格で使いやすい開発ツールとして、『TMS320C5502』DSP搭載の『TMDX5502EZDSP』および、『TMS320C5509A』DSP搭載の『TMDX5509EZDSP』を発表しました。これら2つの『eZdspTM』開発ツールは、接続ケーブルが不要で、パソコンやワークステーションのUSBポートに直結することができます。

『C5502 eZdsp』は最高300MHz、また『C5509A eZdsp』は最高200MHzの動作性能を提供します。これらの『eZdsp』開発ツールは、数々のインターフェイスのほか、豊富な機能を搭載しており、音声/オーディオ機器、医療用監視機器、指紋生体認証など、幅広いアプリケーション向けの評価に最適です。これらの開発ツールと合わせて包括的なサポート・ソフトウェアを提供することにより、開発を迅速かつ容易におこなうことができます。

『C5502 eZdsp』および『C5509A eZdsp』の各eZdsp開発ツールの特長と利点

特長

利点

『C5502』DSPは300MHz動作時1mW/MHz、『C5509A』DSPは200MHz動作時0.96mW/MHzの、高い電源効率を実現

低消費電力かつ低コストの信号処理が要求されるアプリケーションに向けて、DSP性能の評価が可能

XDS100v2エミュレータをオンボードに実装

個別のJTAGエミュレータが不要のため、DSP評価の初期費用を低減し、開発ツール全体のサイズを縮小

フル機能のCode Composer Studio (CCS)統合開発環境(IDE)v4ソフトウェア、最適化されたDSPライブラリ群を無料で提供

製品開発コストの低減、迅速かつ容易な評価・開発ならびに、市場投入時間の短縮を実現

『C5502 eZdsp』は、512 kBのSPIフラッシュおよび1 MB のSDRAMを搭載、『C5509A eZdsp』は、このほかにmicroSDカード・スロット を装備

大容量のストレージ・データやユーザー・プログラムをSPIフラッシュやmicroSDカードに格納のうえ、オンチップ・メモリまたはSDRAMへロードするオプションを提供

『C5502 eZdsp』は、EthernetコネクタおよびBluetooth・ZigBee用コネクタを搭載、『C5509A eZdsp』開発ツールは、このほかにUSB 1.1ポートを搭載

幅広いアプリケーション向けに、さまざまなコネクティビティ・オプションを提供

指紋生体認証用のスワイプ・センサ・コネクタおよび拡張コネクタを搭載

指紋認証システムの評価・開発を迅速化

2.5インチ×4インチ(約5cm×10cm)のコンパクトサイズ、 USBバスパワーで動作することから個別電源が不要

セットアップを簡素化、使いやすい開発プラットフォームを提供することで、ユーザーの使用体験を向上

価格および供給について

『C5502 eZdsp』開発ツールは、各種ペリフェラル・デバイス、XDS100v2エミュレータ、CCS IDE v4のフルバージョンおよび、各種DSPライブラリやソースコードなどを含め、89ドル(参考価格)で供給されます。

また、『C5509A eZdsp』USB開発ツールは、上記のほかに、USB 1.1スレーブ・ポートおよびmicroSDカード・スロットを搭載しており、99ドル(参考価格)で供給されます。これらの開発ツールを使用した製品開発には、TI E2ETMオンライン・コミュニティの『C5000』DSPフォーラム(英語)も役立ちます。

※ C5000、TI E2EおよびCode Composer StudioはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。