2011年03月15日
CORPPR-11-002
2011年3月15日
この度の東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
テキサス・インスツルメンツは本日、3月11日(金)に発生した東北地方太平洋沖地震(マグニチュード9.0)における被害状況の初期評価を行った結果、同社の美浦工場(茨城県稲敷郡美浦村)が相当な被害を受けたことを明らかにしました。
TIでは電力会社が実施する計画停電や節電への協力を優先にすると共に、最短で美浦工場は5月から複数のラインにおいて段階的に生産を再開する見込みであり、工場の全面再稼働が7月中旬、全面再稼働に基づく出荷は9月を見込んでおります。ただし電力供給の不安定化およびその他の要因により設備の再稼働に支障がでた場合、この見込みが遅れることもあります。
TIでは他の製造工場への速やかな生産の移行を進めており、現在までのところ美浦工場におけるウェハ処理量の約60パーセントを代替しうる製造拠点を特定できております。さらに追加で製品の生産移行を行うことにより、この割合を引き上げるべく鋭意進めております。
美浦工場の状況は以下の通りです。
回復作業には美浦工場、日出工場、ダラスのTI本社およびマレーシア工場の社員からなるチームがあたっており、追加人員も投入予定です。
美浦工場は2010年度、TI全体での生産量の約10パーセント(金額ベース)を生産しており、その3分の1以上はDLP製品、残りが電源ICを含むアナログ半導体製品で構成されています。
TIの会津工場も今回の地震の影響を受けましたが、製造装置はすでに再稼働し、電力の安定供給が確保され、他の予期せぬ要因がなければ、4月中旬までに全面稼働となる予定です。また日出工場には損傷はなく通常稼働しております。