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ニュースリリース

日本TI、『AM1x』 Sitara™ ARM9® MPUの機能強化に役立つUART、CAN-lit、2種類のPRUドーター・カードを発表

2011年03月04日

POSおよびポータブル・データ端末などのアプリケーションに向けて、開発を迅速化する無料のソフトウェア・ツール群を供給

SCJ-11-016

2011年3月4日

日本テキサス・インスツルメンツは、『AM1x』 SitaraTM ARM®マイクロプロセッサ(MPU)向けに、2種類のPRU(プログラマブル・リアルタイム・ユニット)ドーター・カードおよび無料のソフトウェアを発表しました。これらにより、同MPUの機能を強化・拡張するとともに、製品の差別化に役立つ各種ペリフェラルの柔軟性を提供します。

今回発表されたUART(ユニバーサル・アシンクロナス・レシーバ/トランスミッタ)PRUおよび、CAN-lite(コントローラ・エリア・ネットワーク-lite)PRUの各ドーター・カードは、『AM1x』の評価モジュール(EVM)のPRUペリフェラル・コネクタに簡単に接続して使用可能なほか、スタンドアロンのリファレンス・デザインとしても使用できます。

『AM1x』は、さまざまな性能および消費電力のオプションを提供するとともに、複数のペリフェラルおよびインターフェイスをサポートします。さらに、これらのPRUドーター・カードを追加することにより、この機能をさらに強化し、以下のような要求条件を持つシステムに対応できるようになります。

  • 複数のUART: UART PRUドーター・カードおよびソフトウェアによって、利用可能なUART数を、3ポートから最大11ポート(オンチップに搭載の3ポートに加え、ソフトウェアによって最大8ポートまで拡張可能 *注)に増やすことが可能です。例えば、キーパッド、プリンタ、LEDバンク等、さまざまな追加機能が想定されるPOSやポータブル・データ端末などのアプリケーションにおいて、このPRUドーター・カードを使用するだけで容易にUART数を拡張することができます。

*注: 作成可能なソフトウェアUART数は、必要なボーレートおよびソフトウェア設定によって異なります。

  • CAN-lite: CAN-lite PRUドーター・カードおよびソフトウェアは、CANバス・インターフェイス向けソフト/ハードの両方を提供します。CANインターフェイスは、高い雑音レベルの工業環境において、各MPUとアプリケーションが、ホスト・コンピュータなしで相互に通信する機能を提供します。このPRUのCAN-liteインターフェイスは、BOSHのCAN規格2.0Bに対応しています **注

**注: 各PRUドーター・カードはデモンストレーション用製品であり、この標準規格への完全準拠の保証はありません。

TIでは、これらのPRUドーター・カードとともに、開発期間の短縮およびコストの低減に役立つ、最適化されたソフトウェアを無料で供給します。これらのソフトウェア・コードによって、開発各社は自社のアプリケーション・ソフトウェアをインストールするだけで、ただちに開発を開始できます。

今回発表された各PRUドーター・カードは、すべての『AM1x』製品、ならびにPRUを搭載するすべての将来製品においても、拡張ペリフェラル評価用として、共通に使用できます。

ツール群、ソフトウェア、価格および供給について

UARTドーター・カードは参考価格72 ドル、CANドーター・カードは同77ドルで、Mistral Solutions社から供給中です。また、両ドーター・カード用のソフトウェア・コードはMistral Solutions社のホームページから無料でダウンロードできます。

TIでは、『AM1x』向けの評価キットおよびEVM(評価モジュール)をすでに供給中です。これらは製品ごとにキットおよびモジュールの内容が異なります。次の三種類のキットには、Linux® カーネル 2.6.33ボード・サポート・パッケージ向けのソフトウェア開発キットが付属します。

TIのインターフェイス製品ポートフォリオのサーチおよび、最新のセレクション・ガイドのダウンロード: http://www.tij.co.jp/interface-pr

※ SitaraはTexas Instrumentsの商標です。すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。