2011年02月17日
SCJ-11-012
2011年2月17日
日本テキサス・インスツルメンツは、シリアル制御、16チャネル内蔵、4チャネルごとのグループ遅延機能を備えた、定電流シンクLED(発光ダイオード)ドライバIC、『TLC59282』を発表しました。この新製品は、ビデオ・ディスプレイ、メッセージボード、アミューズメント向けイルミネーションおよびLEDインディケータなどをはじめとしたLEDディスプレイ・アプリケーション製品の設計簡素化に役立ちます。
『TLC59282』は各LED出力スイッチのタイミングを分散化することで、スイッチング電流のピーク過渡波形を低減し、同時に発生するスイッチング雑音を低減できることから、低価格の両面PCB(プリント基板)を使ったパターン設計を行いやすくなります。従来のマルチチャネルLEDドライバ製品では、出力のブランキング期間中に、スイッチング過渡波形の影響でシリアル通信経路のデータが不正になりやすく、これを防ぐために4層PCBの使用が必要でした。『TLC59282』はこのような電磁干渉を低減できるほか、チャネル間およびチップ間で高精度の出力電流を提供することから、各LEDストリングへの均一な出力電流を実現できます。
『TLC59282』の主な特長と利点
供給および価格について
『 TLC59282』はSSOPパッケージで量産出荷中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は、0.47ドルです。『TLC59282』の評価モジュールも供給できます。
TIのLED照明向けポートフォリオ
TIでは、パワー・マネージメント、有線ならびにワイヤレスの通信テクノロジーに関した数十年に渡る専門知識を元に、現代のLED照明製品の設計要件に適合する最先端の製品を供給しています。またTIでは、顧客各社の革新的な照明製品の開発期間および市場投入時間の短縮に役立つ、パワー・マネージメント、有線およびワイヤレス・インターフェイス、組込み用プロセッサならびに照明市場のニーズに特化 した各種製品のほか、ローカルおよびオンラインの顧客サポート・ネットワークも提供しています。
『TLC59282』そのほかの特性表
項目 |
TLC5921 |
TLC5928 |
TLC59281 |
TLC59282 |
出力チャネル数 |
16 |
16 |
16 |
16 |
チャネルあたり出力電流 (max) |
80 mA |
35 mA |
35 mA |
45 mA |
チャネル間の出力電流精度 (typ) |
±1 % |
±1 % |
±1 % |
±0.6 % |
データ入力 |
シリアル |
シリアル |
シリアル |
シリアル |
データ伝送レート(typ) |
20 MHz |
35 MHz |
35 MHz |
35 MHz |
電源電圧範囲 Vin |
4.5 V ~ 5.5 V |
3.0 V ~ 5.5 V |
3.0 V ~ 5.5 V |
3.0 V ~ 5.5 V |
LED電圧 (max) |
17 V |
17 V |
17 V |
17 V |
動作温度範囲 |
-20 ℃ ~ 85 ℃ |
-40 ℃ ~ 85 ℃ |
-40 ℃ ~ 85 ℃ |
-40 ℃ ~ 85 ℃ |
ピン/パッケージ |
32ピン HTSSOP |
24ピン SSOP/QSOP 24ピン HTSSOP 24ピン TSSOP 24ピン VQFN |
24ピン SSOP/QSOP 24ピン VQFN |
24ピン SSOP/QSOP
|
定格 |
データシート参照 |
データシート参照 |
データシート参照 |
データシート参照 |
1,000個受注時の単価 (参考価格) |
1.25 ドル |
0.50 ドル |
0.43 ドル |
0.47 ドル |
※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。