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ニュースリリース

日本TI、多様なLEDを連続して接続する照明システム向けに高い柔軟性を提供する新型の『マルチ DC/DC カラーLEDキット』を発表

2011年01月17日

『C2000TM』ハイスピードマイコンにより、高機能を要求される自動車やステージ照明などの用途向けに使いやすい開発キットを提供

SCJ-11-007

2011年1月17日

日本テキサス・インスツルメンツは、LED照明の製品設計に必要なハードウェアおよびソフトウェアのすべてをオープン・ソースで提供する、『TMS320C2000TM』ハイスピードマイコン搭載のマルチDC/DCカラーLEDキット『TMDSRGBLEDKIT』を発表しました。この新製品は、2組のRGBと2本の白色LED、または最大8本の白色LEDストリング(複数のLEDを直列接続したもの)を制御するために、8チャネルのDC/DCパワー・ステージを搭載しています。これら複数のDC/DCパワー・ステージは、自動車およびステージ照明をはじめとした、色や明度が異なるさまざまな種類のLEDを連続して接続する用途の開発に適しています。このキットでは、1つの『C2000』PiccoloTM マイコンで、色の調合やPWMによる調光、過熱検出および補正、周囲光の補償およびLEDの故障保護などさまざまな処理を行いながら、8チャネルのパワー・ステージの制御を実行できるため、照明システムのコスト低減および簡素化が可能です。このキットは、『controlCARD』モジュールのほか、白色およびRGBのLEDが実装された取外し可能なLEDパネルを同梱しているため、さまざまな設計要件に合わせて簡単に応用することができます。

C2000』マイコン搭載のマルチDC/DCカラーLEDキット『TMDSRGBLEDKIT』の主な特長と利点

  • デジタル制御のDC/DCパワー・ステージを8チャネル搭載し、電流レベルの調整により各LEDストリングの色および輝度を個別に調整可能
  • 白色LED用の2個のSEPICステージ、および赤・緑・青の色別に電流制御しRGB LEDの各ストリングの色調整に対応した6個の昇圧型パワー・ステージを搭載
  • 『Piccolo F28027 controlCARD』で提供する、60MHzの32ビット性能、8チャネルのPWM制御回路および13チャネルの12ビットA/Dコンバータにより、LED照明設計において高い堅牢性と柔軟性を実現
  • パワー・ステージの電流レベル調整を容易化することで、輝度および色調整などの実験および評価作業の簡素化ができるGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)を提供
  • 最大電流をソフトウェアで設定できるため、フィールドにおけるアップグレードおよび、それぞれのパワー・ステージの柔軟な調整が可能となり、システムのハードウェアの再設計と比較して作業の大幅な短縮化が可能
  • 絶縁機能付きの『XDS100』USB JTAGエミュレーション・ボードを内蔵しているため、デバッグおよびプログラミングを簡素化、およびシステム・コストの低減が可能
  • 使いやすい無料の『controlSUITETM』ソフトウェアに、各DC/DCパワー・ステージおよびLEDドライバ・ステージのクローズド・ループ型平均電流制御の実例のほか、ソフトウェアの構造および機能についての詳細な参考資料を付属
  • パワーMOSFETドライバ、オペアンプ、プラグイン・パワー・モジュールおよびLDO(低ドロップアウト)レギュレータをはじめとした、業界をリードするTIのシグナル・チェーンを実装

価格および供給について

マルチDC/DCカラーLEDキット『TMDSRGBLEDKIT』は、499ドル(参考価格)で供給中です。このキットにはコンパイラやメモリ容量の制約のない『Code Composer StudioTM』IDE(統合開発環境)も同梱されています。

TIのマイコンおよびソフトウェアの幅広いポートフォリオ

TIでは、汎用の『MSP430TM』超低消費電力マイコン、『Stellaris』Cortex-M3 32ビットマイコン、さらに『C2000』ハイスピードマイコンまで、包括的なマイコンソリューションを供給しています。またそれらの製品を補完するTIの統合的なソフトウェア、ハードウェア開発ツール群、強力なパートナー製品、および技術サポートが、お客様の製品開発期間の短縮を支援します。

※ 『C2000』はTexas Instruments Incorporatedの商標です。すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。