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日本TI、ブラシ付DCモーターおよびステッピングモーター向けに新型のモーター・ドライバ評価プラットフォームを発表

2011年01月17日

高い柔軟性をもつハードウェアおよびソフトウェアを提供、開発期間の短縮とモーター・コントローラの選定を自由にする、ただちに使えるモーター制御ソリューション

SCJ-11-006

2011年1月17日

日本テキサス・インスツルメンツは、各種モーターの回転制御向けの拡張性のある評価プラットフォーム製品ラインアップの第一弾として、『DRV8412』の評価キット(『DRV8412-C2-KIT』)を発表しました。この評価キットは、2個のブラシ付DCモーターまたは1個のステッピングモーター制御に必要な、すべてのハードウェアおよびソフトウェアを提供し、ただちに開発を開始できます。『DRV8412-C2-KIT』ソリューションは、高い統合性と堅牢性を備えており、医療用ポンプやゲート開閉器、ステージ照明、自動織機、工業用および民生用ロボットなど、広範囲の用途向けに、50V動作時に連続6A、ピーク12Aの出力能力を持つ2個のブラシ付DCモーターまたは、1個のステッピングモーターを使用することが可能で、製品開発時間の短縮に役立ちます。

 

DRV8412-C2-KIT』の主な特長と利点

  • ただちに使えるモーター制御および駆動ソリューション

このキットには、『DRV8412』モーター・ドライバICのほか、『C2000 PiccoloTM』 ハイスピードマイコンを搭載した『controlCARD』モジュール、PC上で動作するクイックスタートGUI(グラフィクス・ユーザー・インターフェイス)、開発用のソースコード、『Code Composer StudioTM』IDE(統合開発環境)および、複数のモーターが含まれます。

  • モジュール方式の制御キット

モジュール方式を採用することで、アプリケーションに応じて最適な処理性能レベルのデバイスを選択することが可能です。2011年には、『C2000 Piccolo F28035 controlCARD』モジュールのほかに、より多くのTIのマイコン製品で使用可能になります。

  • DRV8412』モーター・ドライバ

既存のソリューションと比較して、Rdson(導通時のドレイン-ソース抵抗)が3分の1の制御用MOSFETを集積した『DRV8412』モーター・ドライバICは、最高97%と高効率の動作を実現するとともに、高価な放熱器なしで、50V動作時に連続6A、ピークで12Aの出力電流を実現します。また、『DRV8412』は1サイクル毎の過電流、温度異常、電圧降下保護といった、高度な保護機能を集積しており、設計の複雑さを軽減するとともに、基板実装面積の縮小およびシステムの信頼性の向上に役立ちます。

  • C2000 Piccolo マイコン

『C2000 Piccolo』 マイコンは制御、通信およびデバッグの機能を実行します。業界をリードする『C2000』32ビットマイコンは、2ドル以下の低価格から供給され、最も高度な制御ペリフェラル群およびCPU機能 を集積しています。『DRV8412-C2-KIT』キットでは、無料の『controlSUITETM』ソフトウェアを利用することで、モーター制御用の各種ソフトウェア・モジュール、リアルタイム・デバッグ機能のほか、オープン・ツール化されたリファレンス・デザインなどの入手が可能です。

  • C言語のソースコードおよび使いやすいGUIを提供

1個または2個のブラシ付DCモーターの電圧および電流制御のデモや、速度制御モードおよびインデックス制御モードでの128マイクロステップまでのステッピングモーターのデモが提供されます。

 

価格および供給について

DRV8412-C2-KIT』は199ドル(参考価格)で供給中です。このキットには、コンパイラやメモリ容量の制約のない『CCStudio』IDEも含まれます。ソフトウェアのソースコード、部品表、回路図、ガーバー・ファイル等のハードウェア開発パッケージを含めた全ての資料は、『controlSUITE』ソフトウェアを経由して無償で提供します。

※ 『C2000』、『Piccolo』、『Code Composer Studio』および『controlSUITE』はTexas Instruments Inc.の商標です。すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。