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日本TI、業界で最も小型、高効率を提供する6Aの「SWIFT™」降圧型DC/DCコンバータを発表

2010年12月16日

3mm角のQFNパッケージに内蔵された6Aコンバータが、全負荷範囲で95%の高い電力変換効率を提供

SCJ-10-100

2010年12月16日

日本テキサス・インスツルメンツは、「SWIFT」ファミリーのパワー・マネージメントICの新製品として、業界で最も小型、高い変換効率を提供する出力電流6Aの降圧型コンバータ『TPS54618』を発表しました。この新製品は、モノリシック構成の同期整流降圧型スイッチングICであり、ON抵抗が12mΩのFETを2個集積し、95%の高い電力変換効率および、低い動作時電流を提供することから、DSPおよびFPGAを搭載する通信、テスターおよび医療用の装置に使用される、入力電圧範囲が2.95V~6VのPOL(ポイント・オブ・ロード、負荷に接近して配置される分散型電源)回路に最適です。

    

『TPS54618』は、そのほかの6Aデバイスと比較して30%も小型のパッケージで、わずか140mm2の基板面積にソリューション全体を実装できます。『TPS54618』コンバータICは、外部補償が簡単なほか、特に小型のセラミック・コンデンサなどの柔軟な部品選択が可能な電流モード制御をはじめとした、高い性能と信頼性を提供します。さらに『TPS54618』は出力電流3A、スイッチング周波数2MHzの『TPS54318』をはじめとした、他のTIの低電流「SWIFT」同期整流降圧型コンバータ製品との間でピン互換性を提供することから、使いやすさとスケーラビリティを提供します。

TPS54618』の主な特長と利点

  • ON抵抗が12mΩのFETを2個、オンチップに集積していることから、6Aの連続出力電流をサポートします。パワー・ステージの入力電圧範囲は2.95V~6Vです。
  • 200kHz~2MHzと広いスイッチング周波数範囲が、高効率と高い柔軟性の設計を同時に実現します。また放熱特性を強化した3mm×3mm×1mmのモノリシックQFNパッケージで供給されることから、基板実装面積の縮小に役立ちます。
  • スイッチング周波数をマスター・クロックと同期することで、ノイズに敏感なデータ・アクイジション回路へのビート・ノイズ妨害を防止できます。

供給および価格について

『TPS54618』は量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは3mm角のQFNで、1,000個受注時の単価(参考価格)は2.85ドルです。また、同一パッケージで出力電流3Aの『TPS54318』「SWIFT」コンバータも量産出荷中で、1,000個受注時の単価(参考価格)は2.00ドルです。

TPS54618』そのほかの特性表

項目

TPS54218

TPS54318

TPS54418

TPS54618

出力電流 Iout (max)

2 A

3 A

4 A

6 A

入力電圧範囲 Vin

2.95 V ~ 6 V

2.95 V ~ 6 V

2.95 V ~ 6 V

2.95 V ~ 6 V

出力電圧範囲 Vout

0.8 V ~ 4.5 V

0.8 V ~ 4.5 V

0.8 V ~ 4.5 V

0.8 V ~ 4.5 V

静止電流 Iq (typ)

0.35 mA

0.35 mA

0.35 mA

0.25 mA

スイッチング周波数(max)

2,000 kHz

2,000 kHz

2,000 kHz

2,000 kHz

スイッチング電流制限(typ)

2.9 A

4 A

5 A

9 A

回路構成

降圧型

降圧型

降圧型

降圧型

動作温度範囲

-40 ℃ ~ 150 ℃

-40 ℃ ~ 150 ℃

-40 ℃ ~ 150 ℃

-40 ℃ ~ 150 ℃

ピン/パッケージ

16ピン WQFN

16ピン WQFN

16ピン WQFN

16ピン WQFN

定格

データシート参照

データシート参照

データシート参照

データシート参照

デューティサイクル(max)

98 %

98 %

98 %

98 %

出力数

1

1

1

1

1,000個受注時の単価 (参考価格)

1.50 ドル

2.00 ドル

2.35 ドル

2.85 ドル

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