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テキサス・インスツルメンツ、省エネビル実現に向けて「EnOcean Alliance」への取組み強化を発表

2010年11月24日

SCJ-10-094

2010年11月24日

テキサス・インスツルメンツ(TI Inc)は、2008年から参加中の「EnOcean Alliance」(以下 エンオーシャン・アライアンス)の主幹メンバーであるプロモーターに就任したことを発表しました。TIでは、今回のプロモーター就任によって、EnOcean社(*注1、以下 エンオーシャン社)のエネルギー・ハーベスト(*注2)を使用したワイヤレス・テクノロジーへの取組みをさらに強化するとともに、高エネルギー効率のIC(集積回路)に関する専門知識を提供します。同アライアンスは、このテクノロジーを、電池交換不要の各種省エネビル向けテクノロジーの国際標準として確立することを目指して2008年4月に設立されました。エンオーシャン・アライアンスは、世界のビル向けテクノロジー分野およびエレクトロニクス分野から160を超えるメンバー各社で構成されています。

*注1 EnOcean社: ドイツ、Siemens AG社の関連企業で、エネルギー・ハーベストによるワイヤレス・テクノロジーのパイオニアとして、ビルや工場などで使用される電池交換不要のワイヤレス・センサ製品を供給するメーカー
*注2エネルギー・ハーベスト:  熱、光、振動などの周囲の環境にあるエネルギーを電気に変換し、一次電池や外部電源を使わずに電子部品を駆動する技術

エンオーシャン・アライアンスの議長であるグラハム・マーティン氏(Graham Martin)は次のように述べています。「このたび、プロモーターとしてTIという高い評価を持つグローバルなパートナを得たことで、当アライアンスは、エネルギー・ハーベスト・テクノロジの利点の周知をさらに推進できます。このような深い協力関係は、エネルギー・ハーベストを使用したワイヤレス・テクノロジーの明確化および、省エネビル向けの標準規格の確立を前進させます」

TIとエンオーシャン社は2005年以降、良好な協力関係を築いており、TIのIC製品は数々のエンオーシャン・モジュール内に搭載されています。2010年6月には、TIとエンオーシャン社は、エネルギー・ハーベスト・テクノロジ分野における協力関係を拡大することを発表しました。

TIのローパワーRF製品のマーケティング責任者であるフォルカー・プルーラー(Volker Prueller)は次のように述べています。「バッテリーレスおよびワイヤレスのエンオーシャン・テクノロジは、高エネルギー効率を備えたビルディング市場に新しい機会をもたらします。今後、TIは同アライアンスのプロモーターの立場で同アライアンスのメンバー各社と緊密に協力し、エネルギー・ハーベスト・テクノロジの発展・拡大に取組んでまいります」

エンオーシャン・アライアンスについて

エンオーシャン・アライアンス(本拠: 米国カリフォルニア州サンラモン)は、メンテナンスフリーのビルディング・プロジェクト向けの、より高いエネルギー効率および柔軟性ならびに低コストの革新的なオートメーション・ソリューションを確立するため、世界のビルディング分野の主要な企業が集合して設立された非営利団体です。同アライアンスの中核となるテクノロジは、設置場所を選ばず、メンテナンスフリーのセンサ・ソリューションを実現するエンオーシャン社の無電源ワイヤレス・テクノロジーです。同アライアンスの目的は、このエンオーシャン・ワイヤレス・テクノロジの標準化および国際化であり、OEMパートナ各社の製品間の相互動作性の実現に注力しています。現在、160を超えるメンバー各社が同アライアンスに参加しています。

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