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日本TI、ローパワーRF製品群に業界初のBLEソリューションおよび、ANT™ネットワーク・プロセッサ製品を追加

2010年10月27日

コンスーマ向け医療用機器、モバイル・アクセサリ、スポーツおよびウェルネスなどの各種アプリケーションを対象とする新型デバイス

SCJ-10-086

2010年10月27日

日本テキサス・インスツルメンツは、コンスーマ向け医療用機器、モバイル・アクセサリ、スポーツおよびウェルネスなどの各種アプリケーション向けローパワーRFデバイスの『CC2540』シングル・モードBLE(Bluetooth® low energy)SoC(システム・オン・チップ)および『CC257x』ANTTMネットワーク・プロセッサの2製品を発表しました。これらの新製品は、対象とする各種アプリケーションを、1個のコイン型電池で1年以上に渡って動作させることが可能です。シングルおよびデュアルの両モードのBLEならびに、ANTリンクの両方のソリューションを供給している唯一のメーカーとして、TIはセンサ・アプリケーションおよびモバイル周辺機器に、全機能を検証済で高い堅牢性を備えたエコシステムを供給します。

         

TIのローパワーRF製品のマーケティング責任者フォルーカー・プルーラー(Volker Prueller)は次のように述べています。「従来のワイヤレス・コネクティビティ技術と比較して、非常に小さい電力で動作することで、より小型で、一年以上連続動作する機器を開発できるようになります。『CC2540』および『CC257x』と、TIの既存のローパワーRF、WiLinkTM、BluetoothおよびMSP430超低消費電力マイコンの各ポートフォリオを組み合わせることで、モバイルとセンサの両分野の橋渡しをする、高い統合性を備えた短距離ワイヤレス・コネクティビティ・ソリューションを実現します」

CC2540BLE SoC製品の特長と利点

  • コントローラ、ホストおよびアプリケーションを6mm角のパッケージに内蔵したワンチップ・デバイスであることから、物理的なサイズおよびコストの低減に役立ちます。
  • フラッシュ・メモリを搭載していることから、ファームウェアのアップデートが可能で、データもオンチップに記憶でき、高い柔軟性があります。
  • ローパワーRF製品は、シングル・モードのプロトコル・スタック、プロファイル・ソフトウェアおよびアプリケーションのサポートなど、TIから全機能内蔵のソリューションを供給します。
  • 優れた受信感度(最高+97dB)および、その他の2.4GHzデバイスとの共存性を提供する妨害波特性があります。
  • 『CC2540』はBluetooth標準規格バージョン4.0にシングル・モードで適合、またBlueLinkTM 7.0 Bluetooth/FMワンチップ・ソリューション、WiLinkTM 7.0 WLAN/GPS/Bluetooth/FMワンチップ・ソリューションおよび、WiLinkTM 6.0 WLAN/GPS/Bluetooth/FMワンチップ・ソリューションのデバイス群がデュアル・モードで適合することから、包括的なリンクの検証および開発が可能で、相互動作性と互換性を提供します。

 CC257xANTネットワーク・プロセッサ製品の特長と利点

  • 『CC257x』2.4GHzネットワーク・プロセッサ、MSP430ホストMCU、ソフトウェアおよびアプリケーションのサポートにより、ただちに利用可能なセンサ・ソリューションを提供します。
  • 最適化されたハードウェアおよびソフトウェアを提供します。ANT-FSおよびAES暗号化機能をサポートしていることから、部品点数およびBOM(原材料費)の低減に役立ちます。
  • 優れた受信感度(+95dB)および、優れた妨害波特性があります。また、その他の2.4GHzデバイスとの間で高い共存性を提供します。
  • TIでは、ANTとセンサの統合製品(『CC257x』)およびモバイル向けデバイス(WiLinkTM 7.0 およびWiLinkTM 6.0ソリューション)をフル・システム・ソリューションとしてサポートすることで、相互動作性と互換性を提供します。

価格および供給について

『CC2540』BLE SoCは、40ピンQFNパッケージで量産出荷中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.95ドルより設定されています。『CC2540』を使用する製品の開発をただちに開始できる開発キット(『CC2540MINI-DK』)を99ドル(参考価格)で供給中です。このキットには『CC2540』key-fob(*注)および、BLEデモントレーション用のアプリケーションが内蔵されています。

*注: 『CC2540』key-fob: 1個のコイン電池で動作し、プラスチック・ケース入りの取外し可能な小型プリント基板で、2色LED、ブザー、加速度センサ、2個のボタンを備え、BLEのスレーブとして動作するモジュールで、無線による相互認証機能を提供します。

『CC2570』(1チャネル)および『CC2571』(8チャネル)のANTネットワーク・プロセッサ製品は40ピンQFNパッケージでサンプル出荷中です。量産出荷は2010年12月に予定されています。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.75ドルより設定されています。

 CC2540』の特性表

項目

CC2540

フラッシュ・メモリ容量

128 KB、256 KB

RAM容量

8 KB

周波数範囲

2402 MHz ~ 2480 MHz

スタンバイ時電流

1μA未満

電源電圧範囲

2.0 V~ 3.6 V

ピン/パッケージ

40ピンVQFN

変調方式

GFSK

周波数帯

2.4 GHz帯

送信電力

4 dBm

受信時消費電流 (min)

19.6 mA

感度 (最良値)

-93 dBm

パワーダウン状態からのウェークアップタイム

530 μs

データレート (max)

1000 kbps

定格

データシート参照

動作温度範囲

-40 ℃~ 85 ℃

1,000個受注時の単価

 (参考価格)

2.95 ドル

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