2010年10月22日
ナショナル セミコンダクター サンテックパワー社と「スマート・パネル」技術の開発で協力
環境要因に対応可能なソーラー・アレイの開発段階に移行 |
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2010年10月21日 高性能アナログ半導体の設計と製造で世界をリードするナショナル セミコンダクター コーポレーション(本社:カリフォルニア州サンタクララ市取締役会会長 兼 社長ならびに最高経営責任者:ドナルド・マクラウド)は、結晶シリコン太陽光発電パネルの世界最大メーカーであるサンテックパワーホールディングスと協力し、太陽光発電システムの発電量回収向上のために、ナショナル セミコンダクターの受賞実績を持つSolarMagicパワー・オプティマイザ・チップセットをサンテックパワー社のソーラーパネルに内蔵した「スマート・パネル」技術を開発することになったと発表しました。 サンテックパワー社のシニアVPのShijun Cai氏は、「スマート・パネル技術は、太陽光発電システムの発電電力の回収向上を実現するための重要な技術革新です。私たちはこの技術開発推進のためにナショナル セミコンダクターと協力することを嬉しく思います」と述べました。 2009年5月に両社はナショナル セミコンダクターのSolarMagic技術の共同プロモーションと将来のソリューション開発に向けたSolarMagic技術の評価について覚書(MOU)に調印し発表しており、今回の発表はそれに続くものです。サンテックパワー社は評価を完了し、両社は開発段階に移行しました。 ナショナル セミコンダクターのキー・マーケット・セグメントおよびビジネス・デベロップメントのシニアVP、マイク・ポラチェックは、「サンテックパワー社は、集積型高性能マイクロエレクトロニクス技術が太陽光発電パネルにもたらす価値を最初に認めた企業の1つです。私たちは、SolarMagic技術をパネルのジャンクション・ボックスの中に組み込み、結果として太陽光発電アレイのパフォーマンスを向上させる次世代製品の開発でサンテックパワー社と協力できることに誇りを感じています」と述べました。 ナショナル セミコンダクターは2010年10月12日から14日までロサンゼルスで開催されたSolar Power International Conferenceで、SolarMagicパワー・オプティマイザ・チップセットを展示しました。 ナショナル セミコンダクターのSolarMagicパワー・オプティマイザ・チップセットは、環境要因によって発生するミスマッチにより、アレイのシステム・パフォーマンスが低下する場合でも、個々の太陽光発電パネル単位でMPPT(Maximum Power Point Tracking)動作することにより発電量回収を最大化します。この技術は先進的なアルゴリズムと最新のアナログ・パワーマネジメント回路技術の組み合わせにより実現しています。日陰などのミスマッチの影響を実際の環境下で調べたテストでは、SolarMagicパワー・オプティマイザ技術を採用したサンテックパワー社のモジュールは損失した発電量の平均50パーセントを回復したと測定されました。さらにいくつかのケースでは、SolarMagicを採用しない標準的なパネルのパフォーマンスと比較し損失電力の75パーセントを回復できたことが確認されました。 サンテックパワー社は先頃、上海万博で、太陽光発電で動作し、環境に優しい水上輸送フェリー、Suntech Guosheng号を出展しましたが、その太陽光発電パネルにはSolarMagicパワー・オプティマイザが採用されています。 サンテックパワーホールディングスについて 高解像度の製品画像は米国本社のフォト・ギャラリ で入手できます。 <商標> ### ナショナル セミコンダクターは、パワーマネジメント技術をリードする企業です。使いやすさに優れたアナログIC製品とワールドクラスのサプライチェーンにより高い評価を獲得しているナショナル セミコンダクターの高性能アナログ製品は、お客様のシステム製品のエネルギー効率向上に大きく貢献します。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2010年5月30日に終了した2010会計年度の売上高は14億2,000万ドルでした。 ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路(IC)の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約80名です。 ウェブサイト・アドレス: この発表に関する報道関係からのお問い合わせ先 その他からのお問い合わせ先 |