TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、マイコン評価用ボード『Stellaris® EVALBOT』を発表 マイコンの学習、評価、開発を素早く、さらに楽しく

2010年10月19日

Micrium社の『μC/OS-III』リアルタイム・カーネルとTIの『Stellaris』(ステラリス)を使った、マイコン学習や評価に役立つ小型ロボットタイプ評価キットと豊富な技術資料を提供

SCJ-10-082

2010年10月19日

日本テキサス・インスツルメンツは、ARM®CortexTM-M3コア採用の『Stellaris』(ステラリス)マイコンとリアルタイム・ソフトウェア の学習・評価・開発に役立つ、Micrium社の『μC/OS-III』リアルタイム・カーネルを使用した『EVALBOT』(Robotic Evaluation Board)を発表しました。この評価キットによって、開発者は10/100 Ethernet MAC/PHYやUSB2.0 OTG(On-The-Go)、CANおよび高度なモーションコントロール機能などをワンチップに集積した『Stellaris』マイコンによるリアルタイム・アプリケーションの学習、評価、開発などを迅速、容易に行うことができます。TIのアナログおよび組込みプロセッサ製品による完全なシグナル・チェーンにより、この評価キットはアプリケーション開発に必要なすべてのハードウェアおよびソフトウェアを同梱していることから、開発者は評価を10分以内に開始できます。また『EVALBOT』には、ジーン J. ラブロッス氏(Jean J. Labrosse)著の『Stellaris』専用『μC/OS-III: The Real-Time Kernel』(英語)が同梱されており、『Stellaris EVALBOT』上で『μC/OS-III』を使用することでリアルタイム・カーネルの動作を体験、学習できます。

 Stellaris EVALBOT』と同梱資料(『EKB-UCOS3-BNDL』)の特長と利点

  • 動作クロック80MHz(メガヘルツ)の『Stellaris LM3S9B92』マイコンは256KBのフラッシュ・メモリと96KBのSRAMを搭載、ROM内にブートローダやペリフェラルドライバ・ライブラリなどから成るStellarisWare®ソフトウェアをプリインストール、さらにEthernet、USB2.0 OTG/Host/DeviceおよびCANを装備
  • 走行と操舵の制御を実現する2個のギアーモータと45度の分解能で車輪の回転を検出する光センサ、衝突検出用の複数センサを搭載
  • TIのモーター・ドライバーや電圧レギュレータ、オーディオ・コーデック、インターフェイス、ロジックデバイスを搭載、シグナル・チェーン全体の評価が容易
  • 評価ボード上に、96×6青色OLEDディスプレイおよびオンボード・スピーカーを搭載
  • ICDI(インサーキット・デバッグ・インターフェイス)がUSBケーブル1本(同梱)のみでホストPCとの接続を実現、ソフトウェアのデバッグおよびフラッシュ・メモリのプログラミング、シリアルポート接続が容易に可能
  • 2組の20ピン・ヘッダーを装備していることから、規格化されたTIの組込み向けローパワーRFモジュールを接続することでワイヤレス通信機能の追加が可能
  • 『EVALBOT』向けのディスプレイ、オーディオおよびモーター制御のサンプル・プロジェクトを含む、『Stellaris』専用の『μC/OS-III: The Real-Time Kernel』を同梱。コンセプトの理解から実際のアプリケーション開発までを体験でき、ユーザーの学習をサポート
  • 『EVALBOT』は単三電池3本(同梱)で駆動

『μC/OS-III: The Real-Time Kernel』の著者であり、Micrium社の社長兼CEOでもあるジーンJ ラブロッス氏は次のように述べています。「『EVALBOT』に同梱の『μC/OS-III: The Real-Time Kernel』に収録された実装例は、実際にEVALBOTボード上に展開できるので、その機能や使い勝手の良さを多いに実感いただけることでしょう。Stellaris『LM3S9B92』マイコンを、このような小型ロボットに搭載しお届けできることは本当に素晴らしいことです」

TIの多彩なマイコンおよびソフトウェア・ポートフォリオ

TIは、『MSP430TM』超低消費電力マイコンから『Stellaris®(ステラリス)』Cortex-M3 32ビットマイコン、『TMS320C2000TM』ハイスピードマイコンと幅広い汎用マイコン製品群を提供しています。

開発者は、TIから提供されるソフトウェアおよびハードウェアツールやサードパーティーが提供する多様なサービスとテクニカルサポートを利用することによって、開発期間を大幅に短縮できます。

価格および供給について

Micrium社の『μC/OS-III』を同梱した『Stellaris EVALBOT』評価ボードは、199ドル(参考価格)です。『Stellaris EVALBOT』評価ボードのみの場合、価格は149ドル(参考価格)です。

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。