TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、Stellaris®（ステラリス）マイコン用の新開発キットを発表　無線ネットワーク機器の設計を迅速化

2010年10月05日

スマートメーター、ホームオートメーション、セキュリティ機器等に先進的かつインテリジェントな機能を付加可能なマイコンとRFID・ローパワーRF・ZigBee®の統合ソリューションを提供

SCJ-10-078

2010年10月5日

日本テキサス・インスツルメンツは、TIのStellaris®マイコン（ARM® CortexTM-M3 ベース）に、代表的な無線ネットワーク・ソリューションを統合させた、新しいワイヤレス・キット3種類を発表しました。いずれもTIのStellarisの開発キット『DK-LM3S9B96』に接続して拡張モジュールとして使用することで、包括的なソフトウェアやレファレンス・デザインが提供され、開発者はRFIDやローパワーRF、ZigBeeなどを容易に追加設計することができます。TIはこれまで16ビット超低消費電力マイコンであるMSP430TMにより、その特長を生かした無線ネットワーク・ソリューションを提供してきましたが、今回のキットの発表によって、 Stellarisの32ビット ARM® CortexTM-M3の性能を生かした先進的なコネクティビティやコントロール機能を実現することを可能としました。詳しくは　www.tij.co.jp/wk-pr-lp　をご参照ください。

 

今回発表した各キットは『DK-LM3S9B96』開発キットと組み合わせることで、開発をすぐに始められるハードウェアとソフトウェアが揃います。また各キットには従来、Stellaris関連キットで好評のクイックスタート・アプリケーションが含まれているため、開発者はネットワーク評価を 10分以内に開始することができます。32ビットの高性能と多彩な周辺回路が特長のStellarisとワイヤレス・ソリューションを組み合わせたこれらのキットを使用することで、無線ネットワーキングを生かしたアプリケーションを容易に開発することができます。例えば、プリペイド機能を追加したスマートメーターや遠隔操作が可能なホームオートメーション、セキュリティ機器、警報装置、プラントエンジニアリングなどへの非常用バックアップシステムの追加などに有効です。

 

『DK-EM2-7960R』： Stellaris 13.56 MHz RFID ワイヤレス・キットの特長と利点

  • 過酷な条件下での採用実績のある確かな技術と、非接触式インターフェイスながら高いセキュリティを保つことができるRFIDワイヤレス・ソリューション
  • キット構成：TIの『TRF7960TB』 HF RFID リーダー・モジュール・ターゲット・ボード、非接触式スマート・カード2枚［ISO/IEC 14443A （MIFARE®-1K）］、『TRF7960』対応の追加タグ／インレイ、Stellaris 『DK-LM3S9B96-EM2 』拡張ボード
  • サンプル・アプリケーション（ISO/IEC 14443A）とファームウェア、追加プロトコルに関する技術書類を提供予定
  • 各種ソフトウェア・サンプル・アプリケーションを提供（RFID Classic1K および 4K カード用リーダー、デュアル／シングル・カード同時アクセス、シリアルポートへのコマンドライン・アクセスその他）

 

『DK-EM2-2500S』: Stellaris 2.4 GHz SimpliciTITM ワイヤレス・キットの特長と利点

  • 小型RFネットワーク向けにつくられ、実装・展開がすぐに行えるよう設計された、TIのオープンソースのSimpliciTITMソフトウェアをベースとする包括的な2.4GHzワイヤレス・ソリューション
  • TIの『eZ430-RF2500 』キット、『CC2500』評価モジュール1点、Stellaris 『DK-LM3S9B96-EM』拡張ボード1点で複数のノードへの接続が可能
  • 1GHz未満～2.4GHzまでのローパワーRFソリューション用のバイナリへのアクセスをはじめとするマルチ・プラットフォーム・ソフトウェアをサポート
  • ファームウェア、各種ドキュメントおよびSimpliciTIサンプル・アプリケーションで、シンプルなスター型ネットワークやポイントtoポイント構成をサポート

 

『DK-EM2-2520Z』: Stellaris ZigBee ネットワーキング・キットの特長と利点

  • ZigBee標準規格に準拠したZ-StackTM 2.4ソフトウェア、ポートフォリオの拡張が進むIEEE 802.15.4 製品ならびにプラットフォームにアクセス可能なサンプル・コーディネーター・アプリケーション・ソフトウェアを提供
  • 『CC2520』評価モジュール、センサモジュールを駆動する2個のバッテリー、温度センサアプリケーションを既にプログラムされた2つの『CC2530』評価モジュールと１つのStellaris 『DK-LM3S9B96-EM2』拡張ボードにより複数のノードへの接続が可能
  • ZigBeeアプリケーションのサンプル、StellarisWare®および各種ドキュメント

 

価格と供給について

各キットとも現在供給中です。参考価格は以下の通りです。

Stellaris 13.56 MHz RFID ワイヤレス・キット　  参考価格99ドル

Stellaris 2.4 GHz SimpliciTI ワイヤレス・キット   参考価格125ドル

Stellaris ZigBee ネットワーキング・キット　       参考価格249ドル

Stellaris EM2 拡張ボード                                     参考価格39ドル

『DK-LM3S9B96』                                              参考価格425 ドル

 

TIの多彩なマイコンおよびソフトウェア・ポートフォリオ

TIは、『MSP430』超低消費電力マイコンから『Stellaris® （ステラリス）』CortexTM-M3 32ビットマイコン、『TMS320C2000TM』高性能ハイスピードマイコンにいたる幅広い汎用マイコン製品群を提供しています。設計者は、TIから提供されるソフトウェアおよびハードウェアツールやサードパーティが提供する多様なサービスとテクニカルサポートを利用することによって、開発期間を大幅に短縮できます。

 

TIのマイコンおよびワイヤレス・コネクティビティ・ソリューションについては以下もご参照ください。

 

※　StellarisおよびStellarisWareはTexas Instruments Incorporated の登録商標です。SimpliciTI、 MSP430、TMS320C2000 および Z-Stack はTexas Instruments Incorporatedの商標です。ARMはARM Ltd.の登録商標です。CortexはARM Ltd.の商標です。すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。