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日本TI、エネルギー・ハーベストおよびローパワーのアプリケーション向けに高効率のパワー・コンバータ製品を発表

2010年09月21日

入力電圧範囲2V~15V、静止時電流が11μAの75mA DC/DC降圧型コンバータ製品

SCJ-10-071

2010年9月21日

日本テキサス・インスツルメンツは、エネルギー・ハーベスト(*注)およびローパワーの各種アプリケーション向けに、高効率、超低消費電力の降圧型コンバータ、『TPS62120』を発表しました。この新製品は2V~15Vの入力電圧範囲で、75mAの出力電圧、ならびに96%と高い電力変換効率を実現します。高性能の『TPS62120』は、エネルギー・ハーベストおよび電池動作のアプリケーションのほか、9Vおよび12Vの電源ラインを使用するシステムもサポートします。

 *注 エネルギー・ハーベスト:熱、光、振動などの周囲の環境にあるエネルギーを電気に変換し、一次電池や外部電源を使わずに電子部品を駆動する技術

 

 

『TPS62120』同期整流コンバータは、負荷電流範囲全体に渡って高効率を提供するパワー・セーブ・モードを備えており、最少で100μAの負荷電流まで、75%の変換効率を提供します。『TPS62120』は、軽負荷ではパルス周波数変調(PFM)モードで動作し、11μAと低い静止時電流を提供します。より大きな負荷電流では、『TPS62120』はパワー・セーブ・モードから固定周波数のパルス幅変調(PWM)モードへ自動的に切り替わることで、スムースで高効率の動作を提供します。

 

TPS62120の主な特長と利点

  • 広い入出力電圧範囲で高い柔軟性を提供: 2V~15Vの入力電圧範囲および1.2V~5.5Vの出力電圧範囲を提供することから、TIの『MSP430TM』ウルトラ・ローパワーMCUおよび、『MSP430』とローパワーRFのワンチップ・ソリューションである『CC430』をはじめとした、さまざまなマイクロコントローラへの電源供給に最適です。
  • 微小なエネルギー源からスムースなスタートアップを提供: 2.5Vの動作開始電圧および1.85Vのシャットダウン電圧によって、広い電圧低下ロックアウト(UVLO)ヒステリシスを提供します。
  • 低電力動作: 75mAの出力電流および、パワー・セーブ・モードでは11μAの静止時電流を提供します。

 

供給および価格について
『TPS62120』は量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは3mm角の8ピンSOT-23です。また出力ディスチャージおよびパワーグッド出力を省略した『TPS62122』は2mm角の6ピンQFNパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は『TPS62120』が0.95ドル、『TPS62122』が1.05ドルです。

 

TPS62120』および『TPS62122』の特性表

項目

TPS62120

TPS62122

出力電流 (max)

0.075 A

0.075 A

入力電圧範囲 Vin

2 V ~ 15 V

2 V ~ 15 V

出力電圧範囲 Vout

1.2 V ~ 5.5 V

1.2 V ~ 5.5 V

静止時電流 Iq (typ)

0.011 mA

0.011 mA

スイッチング周波数(max)

800 kHz

800 kHz

スイッチング電流制限 (typ)

0.25 A

0.25 A

制御トポロジ

降圧型

降圧型

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +85 ℃

-40 ℃ ~ +85 ℃

安定化出力数

1

1

ピン/パッケージ

8ピンSOT-23

6ピンSON

定格

データシート参照

データシート参照

1,000個受注時の単価

 (参考価格)

0.95 ドル

1.05 ドル

 

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