2010年06月23日
日本テキサス・インスツルメンツは本日、同社の『MSP430TM バリュー・ライン』マイコン向けの開発キット、『LaunchPad』(ローンチパッド)を発表しました。8ビットマイコンで不足する処理能力を、超低消費電力16ビットマイコンで解消し、かつ圧倒的な低価格で提供するTIの取り組みをさらに推し進めるものです。TIの『MSP430バリュー・ライン』を用いた設計に必要なハードウェア、ソフトウェアが揃ったこのオープンソースの開発キットは、4.3ドル(参考価格)で提供され、開発者は直ちに設計に取り掛かることが出来ます。『MSP430バリュー・ライン』は、単価25セント(参考価格)と圧倒的な低価格ながら、一般的な低価格8ビットマイコンと比較して最大10倍の高い処理性能を備え、バッテリ寿命も同じく10倍伸ばすことが可能です。
『LaunchPad』開発キットでは、開発者が直ちに『MSP430バリュー・ライン』マイコンの評価やプログラミング、デバッギングに使用できるため、試作や開発にかかる期間を短縮できます。また開発者はプログラミング済みのマイコンを『LaunchPad』から外してカスタムボードに載せ替えたり、『LaunchPad』上にプラグインさせたままボード上の各種ボタンやLED、ブレークアウト・ピンを使用し外部コンポーネントとつなげたり、と柔軟な使用ができます。『LaunchPad』ならびに量産にも使える多彩なオープンソース・プロジェクトの詳細については www.ti.com/launchpadwiki-pr (英語)をご参照ください。
『LaunchPad』開発キットは『MSP430バリュー・ライン』の全製品に対応し、開発者は変化の激しい市場における設計要件の追加にも容易に対処可能です。『MSP430 LaunchPad』と『MSP430バリュー・ライン』マイコンは、3Dアプリケーション、ゲーム・コントローラ、タッチ・センサ、煙/火災感知器、ワイヤレス・ネットワーク機器などのさまざまな用途に対し、包括的な開発環境を提供します。さらに『MSP430』マイコンの全製品はコードの互換性が確保されているため、『LaunchPad』で開発されたソリューションを、他のどの『MSP430』マイコンにもシームレスに移行することができ、製品開発の拡張性を高めています。
『MSP430 LaunchPad』 開発キットの主な機能と特長
価格と供給について
新しい『MSP430バリュー・ライン』開発キット(MSP-EXP430G2)は参考価格4.3ドルで受注を開始しています。
TIのマイコン製品のポートフォリオ、およびソフトウェア
TIでは、汎用の『MSP430TM』超低消費電力マイコンから『Stellaris®』CortexTM-M3コア32ビットマイコン、さらに『TMS320C2000TM』高性能リアルタイム・コントロール・マイコンまで、包括的な組込み制御向けソリューションを供給しています。また、これらの製品を補完するTIの統合的なソフトウェアおよびハードウェア開発ツール群、強力なパートナー製品、および 技術サポートが、お客様の製品開発期間の短縮を支援します。
TIのMSP430 LaunchPad開発の詳細については以下のリンクからも参照できます:
※ MSP430, TMS320C2000 および StellarisはTexas Instrumentsの登録商標です。Cortex はARM Ltd.の商標です。すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します