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日本TI、昇圧型コンバータ内蔵、リチウム・イオン電池の電圧範囲において36%も大音量のオーディオ出力を提供する新型D級アンプを発表

2010年06月22日

電池電圧監視型AGCと「SpeakerGuardTM」テクノロジーを搭載した業界初のアンプ

SCJ-10-044

2010年6月22日

 

日本テキサス・インスツルメンツは、昇圧型コンバータを内蔵し、リチウム・イオン電池の端子電圧全体にわたって、同等製品と比較して36%も大音量のオーディオ出力を提供する、2W出力、モノラルのD級アンプ『TPA2015D1』を発表しました。この新製品は高効率であることから、同種のアンプ製品と比較して2倍以上の電池持続時間を提供するほか、2mm角と超小型のWCSPパッケージで供給されることから、スマートフォン、ノートPC、ポータブルのナビゲーション機器、ドッキング・ステーションおよびDVDプレーヤーをはじめとした実装面積に制約を持つ各種アプリケーションに最適です。さらに『TPA2015D1』は電池の端子電圧監視型のAGC(自動ゲイン制御)および「SpeakerGuard」テクノロジーを内蔵していることで、電池の端子電圧の低下による早期の動作停止および出力の飽和を防止し、スピーカーを保護します。

 

  •  『TPA2015D1』の詳細およびサンプルのご注文: http://www.tij.co.jp/tpa2015d1-pr

 

TPA2015D1の主な機能と特長

  •  8Ω負荷、電源電圧3.6V時に、2.0W(6% THD)の出力が得られることから、主要な競合製品と比較して36%も大きな音量を提供します。
  •  3.6V~5.0Vの電源範囲で2.0Wの一定出力を提供することから、リチウム・イオン電池の端子電圧全体に渡って一定のラウドネスが得られます。
  •  電池の端子電圧監視型のAGCを内蔵していることから、電池電圧の低下に応じてゲインを調整し昇圧回路に流れる電流を制限し、「SpeakerGuard」テクノロジーを内蔵していることで、出力の飽和を防止し、スピーカーを保護します。
  •  電源電圧3.6V、出力1W時に81%と高効率、また1.7mAと非常に低い静止電流であることから、競合製品と比較して2倍の電池持続時間および、5分の1の静止電流を提供します。
  •  外付け部品点数を50%以上低減するとともに、ソリューション全体のサイズを20.25mm2まで縮小できることから、実装面積に制約を持つ各種アプリケーションに最適です。

 

 

供給および価格について

『TPA2015D1』は現在出荷中です。パッケージは2mm角の0.5mmピッチ16ボールWCSPです。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.10ドルです。TIでは、オーディオ・シグナル・チェーン向けに、miniDSP内蔵の『TLV320AIC3254』オーディオ・コーデック、『TPA6141A2』Class-Gオーディオ・ヘッドホン・アンプも供給中です。

 

TPA2015D1』の特性表

項目

TPA2015D1

TPA2013D1

スピーカー・チャネル数

1 (モノラル)

1 (モノラル)

ヘッドホン・チャネル数

0

0

出力電力 (8Ω、3.6V)

2 W

2.2 W

負荷インピーダンス (min)

8 Ω

4 Ω

電源電圧範囲

2.3 V ~ 5.2 V

1.8 V ~ 5.5 V

半値電力THD+N (1kHz)

0.1 %

0.1 %

チャネルあたり静止電流 Iq (typ)

1.7 mA

4.3 mA

シャットダウン時電流 ISD

0.2 μA

0.04 μA

PSRR

85 dB

95 dB

動作温度範囲

-40 ℃ ~ 85 ℃

-40 ℃ ~ 85 ℃

ピン/パッケージ

16ボールDSBGA

16ボールDSBGA

20ピン QFN

定格

データシート参照

データシート参照

1,000個受注時の単価

 (参考価格)

1.10 ドル

1.45 ドル

 

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